「川崎フットボールアディクト」

ダミアン3得点。3−1の勝利で首位通過/ACL GS第5節 vs大邱【速報レポート】

■レアンドロ・ダミアンの先制点を守れず。1−1で後半へ
立ち上がりにジェジエウとチョン・ソンリョンの連携ミスでCKを与えた場面から少々押し込まれたが、これを跳ね返すとフロンターレが握る時間が増えていく。

最終ラインを5枚にして守る大邱は、前線にエジガルとセシーニャの2枚を残すことでフロンターレを牽制。またピッチコンディションの悪さもあり、フロンターレが握りつつも思うように前に出られず。少々雑な試合運びになったという印象がある。

基本的にフロンターレペースで進んだ試合は、時折見せる細かいパスワークを武器にしたフロンターレの攻撃に対し、大邱のオープンなカウンターの打ち合いという試合に。

0−0で進んだ試合は、34分に旗手怜央と三笘薫の五輪代表コンビが作り、最後はポストを直撃した三笘のシュートの跳ね返りをレアンドロ・ダミアンが詰めてフロンターレが先制する。

先制後に少々気の抜けたようなプレーが2本ほど見られたのが残念。43分にエジガルに同点ゴールを喫し、前半を1−1で折り返している。鬼木達監督であれば、先制点から失点までの時間帯のプレーを引き合いにチームを引き締めるのではないかと想像するが、いずれにしても後半を待ちたいところ。

なお、塚川孝輝が新たにベンチからも外れているが、脳震盪の影響だと思われる。

■うまく試合を進めた
後半立ち上がりにフロンターレが決定機を作ってスタート。セーフティに試合を進めたいという意図もあったのか、タテへのパスが増えた印象がある。

55分に三笘薫、旗手怜央、家長昭博が関わり、脇坂泰斗のシュートを引き出すが、これはクロスバー直撃。

劣勢の大邱は、57分にイ・グノの投入を皮切りにペースチェンジを図るが、フロンターレペースは変わらず。

64分に大邱のミスを突いてダミアンが勝ち越し弾を決めると、そこからフロンターレは揺るがず。選手交代で戦況の打開を計る大邱は、カウンターでフロンターレゴールを脅かすが、87分のりスタートの場面、三笘がドリブルで運び、ダミアンにラストパス。これをダミアンが豪快にねじ込んでハットトリック達成。試合を決定づけた。

試合はそのまま3−1で終了。フロンターレがグループステージ5連勝で首位通過を決めた。

なお、ACLでの5連勝はフロンターレのクラブ記録。2017年の記録(GS第5節から準々決勝第1戦まで5連勝)に並ぶこととなった。次節、北京戦で記録の更新を狙うこととなる。

【試合後のフラッシュインタビュー】

○谷口彰悟
――試合を振り返ってください。
「本当にこのゲームに勝って、グループリーグ突破しようという強い気持ちを持って入りましたし、先制点を取ったのは良かったですが、相手も強かったしパワーがあったので。同点になってから多少難しい時間帯でもガマンして、じれずに戦った結果こうやって勝つことができたので。素晴らしい勝利だったなと思います」

――5戦全勝でGS突破。改めてGSを振り返ってください。
「簡単な試合は一つもなかったですし、中2日でいままで5連戦やってきてますけど、総力戦で全員の力で戦い抜いてきましたし、そうやって今日も勝つことができたので。まずはGL突破することができて。すごくホッとしてます」


○レアンドロ・ダミアン
――ゴールについては?
「本当に自分のゴールだけでなく、チーム全員が最後の最後までしっかり戦った結果が今日の結果につながったと思っています。また本当に相手はこのACLに入る前に10戦負けなしという状態で韓国のリーグで成し遂げてこのリーグに入ってきているので。本当に強いチームという印象がありましたし、実際に戦って強いチームではあったので。本当に危険なシーンもありました。ただ、本当にチーム全員がみんなで一致団結して戦うことができたので、今日の勝利につながったと思っています」

――5戦全勝で1位突破です。振り返っていかがですか?
「このACLに入る前にどこのチームも力を持った素晴らしいチームが入ってくるということはわかっていました。ただ、自分たちのやるべきことをしっかりやった、その結果がここまでの勝利にもつながってきていると思います」

――最後にサポーターにメッセージをお願いします。
「まず本当にサポーターのみなさんに感謝で一杯です。自分たちはここでグループ突破をしっかり決めることができました。本当にみなさんの応援があったからこそ、この突破につながっていると思います」

(文/江藤高志)

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