「川崎フットボールアディクト」

遠征とコロナを乗り越えた先にあるもの/J1 第18節 vs清水【プレビュー】

ウズベキスタン遠征からの帰国後、コロナの陽性者が初めて出るなどチームは簡単な状況ではなかった。そんな状態でも試合はやってくる。過密日程の7月は、残すところこの清水戦と天皇杯の1試合ずつ。なんとかあと2つを乗り切って7月を終えてもらいたいところだ。

ポイント1「コロナ陽性の動揺は?」
ポイント2「意外と穴はある清水」

■ポイント1「コロナ陽性の動揺は?」

ウズベキスタンでACLを戦ったフロンターレは7月12日に帰国。その後、7月15日にリリースされた通り、7月14日にチームスタッフ2名のコロナウイルス陽性反応が判明した。

クラブ関係者によると、15日と16日にクラブ独自にPCR検査を実施。陽性者を除く全員の陰性を確認した上で、16日の夕方から練習を再開したという。この間、チームには動揺が走っていたと思われる。というのも、国内の公式戦前に必ず行われていた試合前のweb取材が行われなかったからだ。通常ではありえない状態に、チームが陥っていたものと思われる。

なお、チームからは、清水戦当日の朝に抗原定性検査を。また試合前にオンサイト検査を実施し、陰性判定を受けた選手のみが試合にエントリーするとしている。このまま無事に試合が行われることを望んでいる。

ちなみに帰国から清水戦までの練習は、14日の1コマと、16日の夕方の1コマの2コマのみだったようで、タフな状況での試合が予想されている。

この件について、鬼木達監督は「今回ウズベキスタンからの長距離移動もそうですし、新型コロナウイルスの影響もありました。スケジュール的にトレーニングができない日もありました」と練習が予定通り行われなかった事実に言及しつつ「そういったことも含めて自分たちはタフになっていかなければならないと思っています」と決意を口にしている。さらに「今回言い訳を考えればいくらでもありますが、そこに目を向けずに自分たちのやるべきことをやって、しっかり勝って、精神面でもサッカー面でも成長したいです。すべてを力に変えていけたらと思っています」と述べ、この苦境を力に変える決意を示している。

なお、練習の少なさについては、谷口彰悟がACLでの経験を引き合いにこんな言葉を口にしている。

「ACLは中2日での試合が続いて、前日1日で準備をしてきた。その経験をこんなにも早く生かす場面が来たのは、ある意味前向きにとらえている。ACLでもみんなでいい準備をしながら、力を合わせて戦ってきた。そこは継続していきたい」

我らがキャプテン、前向きだ。

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