「初」の2選手がチームを牽引。苦境を跳ね返す守護神の活躍で辛勝/J1 第18節 vs清水【レポート】
J1 第18節
7月17日(土)(18:33KICKOFF/アイスタ/9,015人)
清水 0 – 2 川崎
■物怖じしない初先発
メンバーリストに掲載された宮城天の名前は、大島僚太の名前以上の驚きだった。長野と対戦した天皇杯でその実力の片鱗を見せ、ACLは北京戦で先発し1G2Aの活躍。起用に値する力は示していたが、実際に起用されたことに驚いた。その宮城については試合後鬼木達監督の言葉や宮城自身の言葉から、予定外の先発だったことが推測される状態にある。
たとえば鬼木監督は宮城について質問された公式会見の席上、ボールとチャレンジの選択に課題があったと指摘しつつ「ホント初めての形でこういう、いろんな、それこそイレギュラーな中でスタートしてるので。また次に期待したいと思ってます」と発言。
また宮城自身も「ACL、天皇杯でチャンスをもらって、少し自分の長所がアピールできた中で、スタメンというチャンスをもらえたので。突然ではあったんですが、あまり緊張とかせずに、すんなり入れたのはよかったです」として予定外の起用だったことを伺わせている。
実際三笘薫が五輪代表に招集されている現在、このポジションのファーストチョイスは長谷川竜也になるが、その長谷川の名前は控えにも見当たらなかった。
予定外の起用となった宮城は昨季はJ3富山でプレーしており、プロとしてはデビューできていた。そういう意味で、序盤からパスとドリブルを組み合わせるなどして、自らの良さを示せていた。
その宮城に自己評価について聞いてみたが「そうですね。本当に、周りのレベルとか比較した中で言ったら、20〜30点ぐらいですかね」と辛口の評価。フロンターレというチームのレベルの高さを自覚しつつ、デビューということだけを見れば「60点ぐらいあげたいんですけど」と苦笑い。ただ、そこに甘えることなく「やっぱ客観的に見て、自分のパフォーマンスがどうなのかと言われると、まあ20点ぐらいですかね」と自らに厳しかった。
この評価は、裏を返せばもっとやれたという手応えの証で、自らに対する戒めのようにも思えた。ACLでの受け答えなども含め、これからが楽しみだと言える。
■練習通りの先制点
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