「川崎フットボールアディクト」

鬼木達監督「(10連戦を前に)ACLの経験は生きると思っています。もしくは生かさないと」【麻生レポート】

今週末の柏戦を皮切りに8月、9月と10連戦がスタートする。特に最初の6試合はすべてアウェイということで過酷な戦いになるが、この件について鬼木達監督に聞いた。

中2日の6連戦になったACLの経験は生きるのではないかとの質問に対し、鬼木監督は「生かさないと」と次のように述べている。

「ACLの経験は生きると思っています。もしくは生かさないと。なんでもそうですが、自分は経験したことを、経験で終わってはいけないと思っているので。それは生かさないと、個人もそうですし、チームもそうですし、そういうふうに思っています」

ACLで得た経験の一つとして鬼木監督が例示したのが突発的な出来事に対する対応力。

「天皇杯だったり帰ってきての一発目のエスパルスあたり、そういうものは、ACLの経験が少なからず生きたとは思っていますし、いろんなイレギュラーなことに対応していくことが、自分たちをタフにしてくれることだと思っているので」

清水戦と天皇杯千葉戦についてはコロナ陽性者が出たことで練習のスケジュールが変更に。試合に臨む手順が通常とは違っていたが勝ち切れた。それがACLでの経験を生かすということ。

「とにかく経験というものを生かしたい。生かせるかどうかは別として、生かしたい。生かさなければならない、という思いで、いつも選手にも話してますし、自分もそういう思いでいます」

ACLでの経験を生かせた、との手応えを踏まえ次戦から始まる10連戦について「試合をこなすという感じではなくて、一戦一戦、勝負にこだわってやることが先につながることだと話している」のだと指摘し「100%でやって、それで疲れた人がいれば違う人が出ればいい。そういうところになってくるので」と述べている。

また「そういう思いで、戦って行きたいなと思うし、そういう思いで、みんなも戦ってくれてるかなと。そこは一致しているかなと思います」としていた。チーム一丸となって、同じ方向を向けているという鬼木監督の自信が現れていた。

なお、今回の10連戦後も10月から11月にかけてACLを含めた連戦が待っている。この過程で想定外の出来事も出てくるだろうが、チーム力で乗り越えてほしいところだ。

撮影日は4月21日

最後に塚川孝輝について。

今後リリースが出るような状況ではないとのことだが、今季2度目の脳震盪のため今もドクターとのやり取りが継続。偶然にも今日(8月12日)か明日には方向性が決まりそうだとのことで、鬼木監督は次のように述べていた。

「それこそ今、 ドクターと話しながら、話しを進めているところです。それこそ今日明日くらいに、いろんな方向性が出て。実際には一緒にはトレーニングしてないですが、動きとかは普通にやっていて、そこら辺のところの判断を今仰いでいるという状況です」

塚川はACL第4節のユナイテッドで脳震盪により途中交代を余儀なくされていた。

(取材・文・写真/江藤高志)

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