「川崎フットボールアディクト」

立ち変える場所に戻る必要性。広島戦から得た教訓/J1 第26節 vs福岡【プレビュー】

リーグ戦2試合連続引き分けということで、結果が出せていない。不安が高まりつつあるようだが、ここまで作ってきたチームの土台が揺らいでいるようには見えないので、そこまで焦る必要もないと考えている。大船に乗ったつもりにはなれないが、泥舟の怖さもないという状況だ。そんな中で迎える福岡戦について書いていく。

ポイント1「広島戦を踏まえての戦い」
ポイント2「古巣への思い」
ポイント3「手強い相手」
ポイント4「負傷者について」

■ポイント1「広島戦を踏まえての戦い」

鬼木達監督は引き分けた広島戦を前提に、福岡戦に向け落とし込むべきものを問われ、こんな言葉を残している。

「やっぱりこう、新しいことをというよりも自分たちがやってきたもの。それがやれてないだけなので。それをしっかりと最初からやるという作業のところだと思うんですよね。90分間やれるのかどうか。もしくは、こないだのように、45分ではなくて、少しでもそういう時間を伸ばしていくこと。それが結局勝利に一番近づく作業だと思っているので」

広島戦については前半の45分間をまるまる浪費したという受け止めをしており、それがなければ当然勝てたはずだとの認識の鬼木監督。だからこそ広島戦のハーフタイムには、選手たちにこんな言葉をかけていたという。

「前半終わって選手たちに話したのは、0−1はラッキーだったねと話して。本当に良くなかったと思っているので」

その上で「自分達のやるべきことをやれば、ひっくり返せるって話をして。実際に自分はすごく自信があったと言うか。0-1ならひっくり返ってるだろうと思ったので。選手にもそういう話をしてますし」と振り返る。

だからこの福岡戦に向け、なにか新しいことにチャレンジするのではなく、自分たちが作ってきたものに、改めて挑戦するところから始めたいと話す。

「やるべきことをやって、勝てなかったら、その時は初めてもっともっと、いろんなことを考えなくてはいけないと思いますけど。その順番として、少しね。何か結果が出ない時っていうのは何か他に目が行きがちですけども。やっぱり自分たちのところからしっかり見つめ直すと。その作業が大事だということは選手にはしています」

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