「川崎フットボールアディクト」

実力者揃いの難敵に試行錯誤のシステムで挑戦か/J1 第28節 vs神戸【プレビュー】

ACL敗退後の5連戦は、これが4試合目。ここまで3連勝と結果を出せておりこの流れを継続させたいところ。そんな試合に向けて以下の点について展望していく。

ポイント1「能力の高いチーム」
ポイント2「試行錯誤」

■ポイント1「能力の高いチーム」

鬼木達監督は、蔚山戦後の5連戦について、勝負だと位置づけてきた。ACL敗退のショックに加え、連戦の疲労と隔離期間の難しさが選手たちに重くのしかかっているから。だからこそ、勝ち点3を手にできた湘南戦の意味は大きかった。

あの湘南戦を改めて振り返ると、鬼木監督の選手起用の巧みさが見えてくる。いわゆる主力クラスの選手についてはジョアン・シミッチがベンチ外で、ベンチスタートのレアンドロ・ダミアンは出番がなかった。登里享平、橘田健人、谷口彰悟、家長昭博、ジェジエウといった選手たちは出場時間が管理されており、身体的な疲労はある程度コントロールされていると見ていい。起用する選手をローテーションしながらも勝ちきれたという意味で湘南戦の価値は高かった。

その湘南戦からは中2日での連戦となるが、ある程度体を休ませることができた状態で戦えるのは心強いといえる。

もちろん神戸は簡単な相手ではない。今夏、ヨーロッパで活躍してきた大迫勇也と武藤嘉紀を獲得。元スペイン代表のボージャン・クルキッチの加入と合わせ、選手層は分厚さを増している。

神戸の攻撃の基本はショートパスで、ピッチの左右を大きく使い相手を揺さぶり、ボランチが前線に顔を出して厚みを作ってくる。またショートパスだけに固執するのではなく、前線の大迫をターゲットにロングボールを織り交ぜてスキを突くしたたかかさも持ち合わせている。やってくることはシンプルでわかりやすいが、やはりどの選手もうまいため、簡単にはボールを握らせてくれない。そんな神戸の印象について旗手怜央は次のように述べている。

(残り 3469文字/全文: 4249文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ