「川崎フットボールアディクト」

「ガマン」が生んだソンリョンのファインセーブ【コラム】

チョン・ソンリョンのファインセーブのコツは、とにかくガマンすることだった。

9月30日に取材に応じたソンリョンに前夜の神戸戦、イニエスタのシュートをかき出した後半77分のファインセーブについて聞いてみた。先制されながらも後半72分に逆転に成功。神戸の反撃が強まる時間帯でのことだった。

右サイドから攻め込んできた大迫勇也がゴール正面にラストパス。フリーで待ち構えていたイニエスタは、ボールのバウンドに合わせジャンプしながらミート。枠を捉えたこのシュートは谷口彰悟の足をかすめバウンドが変化していた。タイミングをずらされたソンリョンはかろうじて左足を伸ばしてボールに触り、これをかき出すことに成功。失点を免れていた。仮にこれが決まるとスコアは2-2となっており、厳しい試合展開が予想された。ある意味勝利を手繰り寄せたファインセーブだった。

この場面についてソンリョンは「イニエスタ選手がシュートを打ってきた瞬間に、ショウゴの足に当たって。僕も重心がずれたんですけど、最後の最後までガマンをして。本当にギリギリのところだったんですけども、足を残してクリアできたことが良かったです」と振り返る。

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