「川崎フットボールアディクト」

最終予選サウジ戦敗戦について【えとーセトラ】

↑2008年にオマーンで撮影した写真です。

■最終予選の放送

いつも良くしてくれているサッカー専門誌の編集者が、サッカー界の先行きを案じるメールを送ってくれた。最終予選を戦う日本代表がサウジに敗れた直後にだ。彼はサッカーが好きでフロンターレも好きで、この仕事に携われていることを心から喜んでいるような編集者だ。その彼がサッカー界の先行きを心配していることについて心を痛めた。

ワールドカップが開催されるたびに毎回言われているが、日本代表がワールドカップに行くのか行かないのかは、サッカーを紙で伝えるメディアにとっては死活問題となる。紙媒体が緩やかに衰退している現代において、そのスピードが速いか遅いかの違いでしかないという言い方もできるのかもしれないが、死活問題であることに変わりはない。

1998年のフランス大会に初出場して以降、ワールドカップには行けて当たり前との風潮があるが、その感覚が最終予選から価値を取り去ってしまった感がある。だから、最終予選がアウェイ限定ではあるが地上波から消えたことについて、ユニバーサル・アクセス権を絡めた議論などはほとんど見られなかった。

もちろんDAZNで配信するメリットはある。サブチャンネルで行われた中村憲剛さん、岩政大樹さんのディープな解説は今後サッカーを深堀りして見たい層にはバイブル的な配信だった。ホームでの配信では地上波と見比べるという見方も可能で、色々な楽しみ方を提示してくれたのも新鮮だった。その一方で、最終予選はW杯本大会と並んで国民の耳目を集めるビッグイベントで、サッカーを見る層を増やすことが期待できるコンテンツでもある。そのあたり、JFAはどう考えているのだろうか。

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