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ONE FOUR KENGO THE MOVIE、特別先行公開&舞台挨挨拶【ニュース】

ONE FOUR KENGO THE MOVIE ~憲剛とフロンターレ 偶然を必然に変えた、18年の物語~の一般公開に先立ち、10月31日に特別先行公開と、舞台挨拶が行われた。

これは中村憲剛さんのフロンターレでの18年の足跡と、現役最後の2ヶ月を追いかけたドキュメンタリー映画で、フロンターレ成長の記録とも言えるものになっている。

実際に観客を入れた公開後、舞台挨拶に立った中村さんは進行の中西哲生さんとの掛け合いの中「自分のことだからそんなに泣かないだろうと思ったんですが」としつつ「イヤホンして一人で見てたらまあ泣きましたね。僕のところではなくて、いろんな方々の話だったり」と発言。「たとえば僕が話してる時にサポーターの人がちょっとワンショット映ってるときとか。ああ、もうだめみたいな。ダメでした」と苦笑いしていた。自分の映像を見つつ、当時のみなさんとの関わりが思い出されて涙するというのが中村さんらしさだなと。

なお、舞台挨拶には途中からJリーグの村井満チェアマンが特別ゲストとして登場。誕生日の花束を手渡してトークに加わり、地域密着の活動を続けるフロンターレにおいて中村さんが占める役割の大きさについて述べていた。

「トップの選手がやれば他の選手がやらないわけにはいかないし。そういう意味ではすごくリーダーシップのあり方という見方でもこの映画を見てました。強烈なオーラがあって、オレの言うことを聞け、というリーダーではなく、一人ひとりを生かしていくようなリーダーのあり方もあるなと思ったところです」

また、人生うまく行かず悩んでいる人にも見てほしいと村井チェアマンは言葉を続けていた。

「これはサッカーの好きな人が見る映画ではなくて、たとえば、希望以外の部署に異動になってへこんでいるサラリーマン、トップ下からボランチに移動しても、代表から降格しても。いろんな、人事的な部分でへこんでいるビジネスマンがどうやって立ち直るべきかはこの映画でわかりますしね。才能がなくて、なんでぼくはダメなんだろう。オレのせいだって思ってても、こうして体も小さくて猫背で、こういう選手が、受験を控えててもがき苦しんで、結果が出ない若い人たちに見てもらいたいですし、これは早く一般の人たちが見るべき映画になりましたよ。そう思います」

ということで、ONE FOUR KENGO THE MOVIE ~憲剛とフロンターレ 偶然を必然に変えた、18年の物語~は、11月12日(金)〜11月25日(木)の日程で通常公開される。

劇場は以下の2つの映画館。

109シネマズ川崎(https://109cinemas.net/kawasaki/)
イオンシネマ新百合ヶ丘(https://www.aeoncinema.com/cinema/shinyurigaoka/)

わかっていても、涙する、優しい感じの映画でした。

村井満チェアマン「これがJリーグが言う地域密着」中村憲剛映画についての私見【えとーセトラ】

(取材・文・写真/江藤高志)

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