「川崎フットボールアディクト」

勝ちきれない悔しさとやり遂げた喜びが交錯。2度目の連覇達成/J1 第34節 vs浦和【レポート】

J1 第34節
11月3日(水)(13:07KICKOFF/等々力/11,603人)
川崎 1 – 1 浦和

■浦和を上回った前半

江坂任と小泉佳穂を前線に並べた浦和の狙いは、前半6分のワンプレーに見て取れる。フロンターレの縦パスをカットして攻守を転換。タテパスを引き受けた小泉佳穂が斜めにラインブレイクした汰木康也にラストパスを付けるという場面だった。谷口彰悟のカバーで事なきを得たフロンターレではあったが、流動的にポジションを変える浦和に順応するのには少々時間を要した印象がある。左右のサイドハーフ、汰木、関根貴大が中央にポジションを取り、2枚のボランチからの圧力はフロンターレの中盤でのプレーを窮屈なものにさせた。

ただ、アンカーの橘田健人は正確かつシンプルにパスをさばくことでリズムを作り、旗手怜央、脇坂泰斗らと共に試合を組み立てて行った。徐々にボールを保持する時間を増やしたフロンターレは、手数をかけて崩す右サイドの攻撃と、マルシーニョを走らせる左サイドの攻撃で浦和を圧迫。ボールに落ち着かなさが感じられる序盤ではあったが、それは両チームが攻守の切り替えの速さと、球際の激しさを大事にしているからこそで、それを乗り越えられるのかどうかが試された前半だったとも言える。

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