大久保嘉人、引退表明から会見まで【えとーセトラ】
■大久保嘉人引退表明
大久保嘉人が今季限りの引退を表明したのが11月19日のこと。
翌20日がフロンターレ戦ということもあり、この試合に合わせての発表なのかと考えたが、そういうわけではなかった。当初大久保の関係者は、フロンターレ戦前の発表になると注目がフロンターレに寄ってしまいC大阪に対して失礼になるのではないかと考えたという。
ところがそんな配慮を知った森島寛晃社長がフロンターレ戦前の発表で問題ないとゴーサイン。
「フロンターレのサポーターのみなさんも知ってて見たほうがいいでしょうし。もちろんヨシトが良ければということはありましたけど」とのことで、19日にクラブからのリリースという形で今季限りの引退が発表された。
かくしてフロンターレサポーターは大久保の現役最後の勇姿を、今季限りで引退するという事情を知った上で堪能することができた。もちろんそれは取材者として現地に赴いた僕も同じで、森島社長には感謝しかない。
そんなC大阪戦前、スタジアム前で大久保のマネージャーと遭遇。その際に「月曜日(22日)まで居るんでしょ?」と言われ、数秒間、頭をフル回転させた後に、大久保嘉人引退会見への出席を促す言葉だと理解した。
21日の日曜日は、富山での試合を取材する予定にしていたため、最初は引退会見に思考が向かわなかったが、次第にこれも何かの縁だと考えるようになった。
考えてみたら、大久保には本当に良くしてもらった。話を聞きに行けば何でも答えてくれる気さくな人柄で、かつ、常に話題を提供してくれた。さらにフロンターレ時代は大久保にとってキャリアでも最も輝いていた時期の一つで、そんなトップトップの選手の生き様や言葉を間近で聞けためぐり合わせに感謝するしかなかった。
ということで、まさかそういう展開になるとは思っていなかったが、富山から大阪への往復を決意することに。
ちなみにC大阪戦は、後半から出場した大久保にゴールを許すことなく4−1というスコアで終了。試合後の会見で鬼木達監督が話してくれた大久保とのやり取りを原稿にまとめ、C大阪担当の小田尚史さんと雑談。天皇杯決勝での再会をお互いに祈念しつつスタジアムを後にした。
■サンダーバード、遅延
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