「川崎フットボールアディクト」

劣勢の前半。ダミアンの得点で先んじた後半。時間の経過を忘れる熱戦は1−1の痛み分け/J1 第38節 vs横浜FM【レポート】

J1 第38節
12月4日(土)(14:02KICKOFF/日産/30,657人)
横浜FM 1 – 1 川崎

■ダミアンの先制点

マルシーニョに代わり、後半開始からピッチに入った大島僚太がすぐさま戦況を転換できるほど横浜FMは簡単な相手ではなかったが、それでも54分に決定機を演出。山村和也のサイドチェンジのパスを旗手怜央が肩で落として大島がコントロール。そのまま運んでレアンドロ・ダミアンにラストパスを付けた。

持ち出そうとしたボールが長くなったダミアンはこれを打ちきれず。折返しをダイレクトで蹴り込んだ旗手のシュートはわずかにサイドネットに外れた。

大島が高い位置でボールを保持することで少しずつ反撃の態勢を整えたフロンターレが後半は互角に渡り合う展開に。このあたり、ハーフタイムでの修正力が出た結果であろう。

そんな後半67分に、レアンドロ・ダミアンの今季23点目が試合を動かす。

きっかけは橘田健人の切り替えだった。マルコス・ジュニオールに背後からのプレスを受けた橘田からボールがこぼれティーラトンの足元に。ファールと判定されていてもおかしくなかった橘田はすぐに切り替えてティーラトンにプレス。この切り替えがパスミスを誘発させ、山村のダイレクトパスにつながる。

ティーラトンがピッチ中央にポジションを変えていたことで、フロンターレの右サイドにはスペースが生じていた。これを効果的に使った家長はファーストタッチで適切な位置にボールを置き、ゴール正面に入ってきたダミアンに右足で合わせた。

豪快なヘディングがフロンターレの先制点となった。

この得点についてダミアンは「ヤマ(山村和也)があのシーンでインターセプトして、アキ(家長昭博)にボールを渡して。アキは自分の動き方というのをよく理解してくれてるので。いつも通りの良いボールを自分に配給してくれました。またそのハイボールの中で、うまくゴールキーパーを外したところにヘディングすることができて良かったなと思います」と振り返っている。

■横浜FMの反撃

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