2021Jリーグアウォーズ。MVPのレアンドロ・ダミアンを筆頭に各賞を受賞【ニュース】
2021Jリーグアウォーズが12月22日に開催された。
MVPは大方の予想通りレアンドロ・ダミアンが受賞。ダミアンは得点王とのダブル受賞となった。またベストイレブンにはフロンターレから7選手が選出された。
ベストイレブン
DF ジェジエウ、谷口彰悟、山根視来
MF 家長昭博、脇坂泰斗、旗手怜央
FW レアンドロ・ダミアン○山根視来
――2年連続、2回目、フェアプレー個人賞とのダブル受賞でした。
「まず忘れちゃいけいないのは、偉大なチームメイトあってのこの賞なので、チームメイトのみんなには感謝したいと思います」○谷口彰悟
――2年連続3回目。すばらしいですが、川崎は今季失点28。リーグ最少。守備の要として心がけていたことは?
「どうしても攻撃力が売りのチームなので。その中でも簡単に失点しない。失点しないことを続けていると、負けるゲームを引き分けに、引き分けを勝ちに持って行けたりと。そういう粘り強い戦いができると信じて、とにかくうしろが崩れないことだけを考えていました」○家長昭博
――数字だけ見ると圧倒的に川崎が強かったですが。
「数字だけ見ると圧倒的に勝ったイメージがありますが、やっているぼくたちは毎試合必死でやってましたし、薫、碧が抜けてからは厳しい試合もありましたが、本当にチーム力で勝てたのかなと思います」――谷口選手から怒鳴り返されたという。
「それ今季ではないんですが、ちょっと怒られました」○脇坂泰斗
――ベストイレブン初受賞おめでとうございます。今年は日本代表に初選出されたり飛躍の年でしたが、来季の目標は?
「チームで言うと、リーグ3連覇。ACLのチャンピオンになれるようにがんばりたいですし、個人としては数字の面でもっと結果を残したいという思いがあります」○旗手怜央
――昨日、ウィキペディアで旗手さんをみてたら、ポジションで、旗手のポジションDF、MF、FWと書いてあって、こんなことがあるんだと思いましたが。今回はFWとしてのベスト11。FWとしての武器は?
「今季はFW出でる機会がなったのでわからないですけど、僕自身はゴールに向かうプレーだったり、シュートというのは持ち味なので。そこは一番売りにしてます」――今一番やりたいのは?
「今はインサイドハーフをやらせてもらっているので、インサイドハーフが一番やりやすいですけど。自分が生き残るためならどこでもやるという覚悟ができています」○レアンドロ・ダミアン
――今季から副キャプテンに就任されていますが、今季はどうでしたか?
「いいシーズンを過ごすことができたと思います。自分の役割としては谷口彰悟、本当のキャプテンを支えることであって、チームを支えることが、自分の役割だと思っています。今季2敗しかしてないんですが、負けた後に負け続けない。連敗をしないという、チームの力、団結力を見せることができたんじゃないかと思います」○ジェジエウ
「昨年に続き、ベストイレブンに選出していただけた事にとても幸せを感じています。
ありがとうございました。まずは神に感謝したいと思います。また自分を支えてくれている家族や友人達にも感謝したいと思います。そして常日頃から日本で自分をサポートしてくれているチームメイト、スタッフ、応援してくれているサポーターの皆さん、すべての川崎の家族の皆さんにも感謝の気持ちで一杯です。1日も早く怪我を治して、川崎フロンターレの家族達と一緒に戦いたいと思っています」
MVP
レアンドロ・ダミアン
「本当に幸せな気持ちで一杯です。いつも自分は思っていますが、自分はチームのために、とにかくチームが勝つためにやり続ける。それをいつも思ってプレーしています。なのでこの個人賞はチームメイトが居たからこそ、今ここで、自分がもらえたと思いっています。
また、家族、自分の奥さん、子どもたちその家族の存在もとても大切です。彼らの存在があるからこそ、このモチベーションを持って戦い続けることができています」
得点王
レアンドロ・ダミアン
――2010年、2019年のデビュー戦、得点。長きに渡って活躍されてますが、得点を決める秘訣は?
「とにかく自分ができることを精一杯やることだと思います。今までずっとそうやって、やってきましたし、あとは自分を信じる事。ゴールができると信じて戦うところだと思います」――得点王を意識した?
「チームメイトがすごく自分の為にサポートしてくれたなと思っています。また前田選手も今季素晴らしいシーズンを繰り広げていたので。彼と一緒にこのように、もちろん単独でお互いもしかしたら得点王に輝きたかったかもしれませんが、でも前田選手とともにこのように得点王になれたことは嬉しく思います。
チームメイトに感謝しないといけないと思います。みんながいないと今ぼくはこの場所に立っていない。チームメイトに感謝の気持ちで一杯です」
フェアプレー賞(高円宮杯)
川崎フロンターレ○谷口彰悟(チームを代表して)
――チームとしての警告数は18。歴代最小の記録でした。ルールの徹底、リスペクトは試合中、ハーフタイムで話し合うんですか?
「ルールの徹底というか、自分たちの悪質のプレーはしないとか、厳しく行くがカードをもらわないというプレーをするとかは、練習中から言われ取り組んできた。そういった積み上げが受賞できた要因なのかなと思います」――フェアプレーの精神が、サポーターの方々にも浸透していたのかなと思います。サポーターの皆さんの応援や、勝とうという。そのためにルールを徹底しようという気持ちはピッチ上の選手の皆さんに伝わりますか?
「伝わります。スタンドに来てくださってるファンサポーターの皆さんが、今は声が出せないですけど、拍手で後押ししてくれたり、細かいプレーを拍手で称賛してくれると、選手たちもすごく、乗ってきますし。細かいところまで見てくれてるんだなと思うと、自然と丁寧な対応になるので。本当にみんなで作り上げているんだなと思っています」
フェアプレー個人賞
山根視来――35試合(37試合)フル出場、無警告。心がけていたことは?
「ファールをしないでボールを奪うが、厳しく行くというのは僕のテーマでもあるので。すごく嬉しく思います」――有言実行できるのがすごいなと思いますが、今季の目標として得点アシスト、10を掲げていましたが、来季の目標は?
「今シーズンよりというのはいつも思っていますし、14なので今年が。来年は15を目指して、それを超えたら20を目指して、どんどんいい選手になれればなと思います」
優勝(J1)
川崎フロンターレ○鬼木達監督
――今季振り返っていかがですか?
「独走というふうに言われてきたんですが、実際には苦しいシーズンでした」――苦しい時期に監督が選手にかける言葉とか、意識されていることは?
「やはり、自分が信じている言葉というか、そのときに思っている言葉を選手に素直に投げかける。それは意識というか、自分が思うことは伝えようといつも思っています」――選手の皆さんがローストビーフが嬉しかったと。
「ちょうど隔離中だったので。少しでもみんなに喜んでもらえればと」――優勝決定時に一瞬だけ着られていた黄金のジャケットは?
「ぼくは全然わからないですが、着せられたので。その時は喜びましたが、派手なのは苦手なので(笑)」
優勝監督賞(J1)
鬼木達監督
フェアプレー賞(高円宮杯)は反則ポイントがダントツの低さで、退場者や累積警告がなかった。
フェアプレー賞個人賞は原則的にフル出場した選手が受賞対象となる。その点、山根視来はW杯最終予選を戦う日本代表に選出されたためリーグ戦を1試合欠場していたがチーム側からの推薦があり選考委員会の選考を経て選出されたとのこと。
なお、優勝監督賞は鬼木達監督が受賞。4回目は史上最多。
考えてみると、昨季フロンターレから選出されたベストイレブンのうち、今季はシーズン前に守田英正が。シーズン中に三笘薫、田中碧が移籍していたが、それでもJリーグを連覇したということで選手層の厚さを示す価値のあるシーズンとなった。
(取材・文・写真/江藤高志)