「川崎フットボールアディクト」

かけ続けた圧がもたらした同点弾。土壇場で蔚山から奪った勝ち点2/ACL2022 GS第1節 vs蔚山現代【レポート】

ACL2022 GS第1節
4月15日(金)(17:00KICKOFF/Tan Sri Dato’ Haji Hassan Yunos Stadium/114人)
川崎 1 – 1 蔚山

■合法的な声援

後半開始からわずか1分後。橘田健人が放った決定的なシュートの場面でスタジアムに「川崎!」コールが発生した。マレーシアは、これまでも声援自体に制限はないとのことで、そういう意味で合法的な声出しの応援となった。おそらくは2020年2月23日のJリーグ開幕節の鳥栖戦以来の声援となる。懐かしさにちょっとした感慨を覚えつつ、1点を追いかける選手たちの戦いに気持ちを引き戻した。

■慎重な立ち上がり

押し込まれ気味の前半、少し気になったのが左右のサイドバックの攻撃参加の少なさだった。蔚山現代のテンポのいいパスワークに押し込まれ、ボールを握る時間を作りにくかったという事情があったにせよ、少し抑え気味に思えた。

気候のことも視野に入れたゲームプランの可能性を考えたが、鬼木達監督はその質問を即座に否定する。

「アグレッシブに行きたかったですね。ただ、相手との噛み合わせでのところで、少しいけなかったのか、もしくは少し重心が後ろに引っ張られたかなと。もう少し強気でスライドしたかったですが、そこのところは反省というか」

重心が後ろに下がってしまった理由は複合的なのだろうが、一つには蔚山の出方を見極める必要があったということであろう。試合開始当初、右サイドハーフとして先発した天野純は左サイドハーフのヴァレリ・カザイシュヴィリとともに内側に入り込んでゲームメイク。左右のサイドバックの攻撃参加を引き出していた。

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