悔やまれる前半、問われる精度/ACL2022 GS第3節 vsJDT【レポート】
ACL2022 GS第3節
4月21日(木)(22:00KICKOFF/Sultan Ibrahim Stadium/17,592人)
川崎 0 – 0 JDT
■偏り
泣き言を言うわけではないが、事実ベースで判定の話など。
中継コメンタリーも言及していたが、開始7分の谷口彰悟へのフェルナンド・フォレスティエリのタックルは、過剰な力が加わった危険なものだった。谷口は足を削られバランスを崩してピッチに叩きつけられており、関係者の一人は「あれが取られないのを見て(判定の偏りは)覚悟しましたね」と口にしていた。
ジョホールをめぐる微妙な判定は79分の交代時にも見られた。2枚同時替えを試みたジョホールは、一人目の交代を終わらせて二人目をピッチに入れるタイミングで第4審に声がけ。交代選手が違っているのだと指摘して交代を遅らせた。ミスの発生源がジョホールベンチなのか4審なのかはわからないが、少なくとも交代ボードを訂正する間は試合時間が止まっていた。ここで主審が交代を二回に分ける判断をしていたら、この時点でジョホールは交代枠3回を使い切ることになっていた。それを避ける審判団の配慮が感じられる場面だった。
またルール上、テクニカルエリアに入れるのは一人のみ。ところがジョホールは二人が入り続けていた。これも本来であれば審判団が注意すべき事項だが、見逃され続けていた。もちろんフロンターレはルールを遵守して、テクニカルエリアには一人だけが立っていた。
ちなみに冒頭のラフプレーの被害者の谷口は「まあ、あれがイエローが出ないのはよくわからなかったですが」と口にしつつも「でも、(ACLは)そういうものも含めてのことだと自分に言い聞かせてやってました」と振り返る。自分たちが変えられないものに腹を立ててもストレスがたまるだけ。国際試合ではそうした理不尽が常に起きる。
極端に偏っていたわけではないのだが要所要所で気になるポイントが見られる試合だった。
■攻勢の前半
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