「川崎フットボールアディクト」

立ち上がりの悪さを修正。4-0で勝利して無敗で1巡目を終了/プレミア2022EAST 第11節 vs桐生第一【#オフログ】

■4-0

桐生第一を富士通スタジアムに迎え、7月3日に行われたプレミア2022EAST第11節は、立ち上がりに攻め込まれる時間帯を作られながら前半だけで3得点。後半は1得点にとどまったが無失点で試合を終わらせ4-0で勝利した。

試合の流れを変えたのは前半11分の先制点だったと言っていい。#17尾川丈からの折返しを、#9五木田季晋が押し込んで先制。

「入りが、あまりよくない中で。あの時間帯に1点入れられたことで、ちょっと落ち着いたかなっていうのはあったと思うので。そこは良かったとは思うんですけど」と五木田。

アシストの尾川もこの先制点については「始め攻められてる時間が長かったんですけど、中盤の方になってて、徐々に自分たちの時間になってきたところでの1点だったので、すごく大きかったと思います」と述べている。

攻め込まれながら失点を許さず。逆に先制したことで主導権を奪い返した川崎U18は16分には#18由井航太が押し込んで2点。

アシストは尾川だった。

さらに前半35分には五木田が3点目を決めて試合を決定づけた。ちなみにこの得点にも関わった尾川は、後半78分にダメ押しとなる4点目を決めておりこの試合1G2Aの活躍。

「普段から、得点とアシストは意識しようと思っていて、結果として出たのは良かったと思ってます」と喜ぶ尾川だった。ちなみに尾川のゴールにつなげた五木田は「あれはシュートのこぼれです」と苦笑い。アシストではないとの自己申告があったが、それでも2Gと結果を残している。

■反省の序盤

試合を振り返る長橋康弘監督は、複数の選手がテスト期間に入っていた影響があったと明かすが「暑い中、よく最後まで戦ってくれたと思います」と勝利した選手たちを労う。と同時に桐生第一について「失点をされても本当に心折れないというか。最後まで頑張ってくるチーム。本当に見習うべきチームだったと思います」としている。

ちなみに試合の入りで押し込まれてしまったことについて長橋監督はふわっと入ってしまったと反省していた。

「入り方は気を付けろ、ということはいつも言っているんですけど、どのように気を付けろというのは、選手の、相手の来方によって、ちゃんと見なさいって話で。彼らはふわっと入りました」

悪かった前半の立ち上がりについて五木田は相手の出方に合わせた試合運びが必要だったと言う。

「プレッシャーを受けちゃったっていうか。(桐生第一が圧力を)前からかけてきた時に、もっと背後のところとか、うまく使いながらひっくり返せたと思うので。そういうプレーがなかったので。入りのところとかは、もっとやっていかないと駄目なのかなって思いました」

また#10大関友翔は、チームの目が揃っていなかったと振り返る。

「自分含め、ちょっと相手のプレッシャーに対してやりたいことが揃わず、ドリブルの選択が多くなってしまったっていうところは、やっぱり前半押し込まれる原因になったと思う」

ちなみに立ち上がり、相手の出方を見極めるのに時間がかかった一方、先制後はペースを握って試合を進めることができており、まるっきり対応できなかったというわけではなかった。また、セットプレー時にも相手の対応に合わせた攻め方ができていた。この点については#3松長根悠仁をターゲットにしたボールを多用していたが、これは#4高井幸大にマークが集まっていたことを逆手に取った対応だったと松長根は明かす。

「1本目2本目で、高井にマークがちょっと付いてたので。高井にニアに走ってもらって、自分が、マークがいなかったので、自分で合わせられるかなというふうに思って変わりました」

実際に松長根はセットプレーの場面ではフリーでボールを受け続けており狙い通りの形は作れていた。ただ、惜しまれるのは決定的な形をつくるまでには至らなかったという点。「もっと練習します」と話す松長根だった。

■11戦無敗

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