「川崎フットボールアディクト」

立ち上がりの悪さを修正。4-0で勝利して無敗で1巡目を終了/プレミア2022EAST 第11節 vs桐生第一【#オフログ】

この桐生第一戦を終え、プレミアリーグは日程の半分を消化。川崎U18は11戦10勝1分け無敗の成績で後半戦を迎えることとなった。

この点について長橋監督は選手たちの成長が大きいと話す。

「選手たちは予想を超える成長でですね。当初、開幕の時から言ってた通り、やっぱり勝ち点を積み上げながら成長しないといけないと、というところで。本当にそのまま、こっちがびっくりするぐらいトレーニングの質も上がってますし、そういうところでこう勝ち点を積みながら成長してくれたのかなっていうふうに1順目は思ってます」

ちなみにここまでの期間中に成長した部分として、メンタル面を上げている。

「シンプルに自分たちのサッカーを、自信を持って、選手たちがやれるようになった」のだと話す長橋監督は「開幕の時にちょっと思ったのは、やっぱりプレミアっていうところで、どこか不安を抱えながら選手としてやっていたし、硬くなっていたところもあります」とシーズン開幕時のことを回想。おっかなびっくりだったチームが、試合を重ねるごとに成長したのだと言う。

「勝ち点を積むことによって自信が出てきてですね。思い切りやれば、自分たちのサッカーを展開すれば、負けることはないっていうような自信を選手たちが持ってやってくれているところで、大分プレーの選択で前を選べるようになってきましたし、全然変わったかなというふうに思います」

勝ちながら自信を付け、課題と向き合っていると話すのは松長根だ。

「試合を重ねるごとに、ボールを持った時とか守備の対応たりという自信はちょっとずつついてきているので。毎試合毎試合、できるなっていうところもあれば、反省点も出てくるんで。そういうところを毎試合改善しながら、毎週毎週、やってます」

また尾川はチームが同じ方向を向けていることを勝因として上げている。

「チーム全体が戦うところを意識しながらチーム一丸となって戦ってるので。その結果が10勝1分けっていう結果になっているのかと思います」

確実に対策されるであろう後半戦も乗り越えたいと話す大関を見ていると油断はなさそうだった。

「1試合引き分けてしまいましたけど、それ以外は勝てているっていうところはすごく評価できると思いますし、ただ、この前半戦。フロンターレがたくさん結果残したんで、後半戦やっぱり研究してくるチームも多いだろうし、対策してくるチームが多いと思うので。やっぱりそこで、自分たちがどれだけやれるかってところは、優勝するに向けて大事になってくるなと思ってます」

ちなみに長橋監督は、強いチームを下支えした原動力が、11試合7失点の守備だと褒めていた。

「特に失点の部分ですね。なかなかそこに日が当たらないといいますか。ただ、その失点の少なさこそがですね。チームを支えてるのかなって思ってまして。守備の部分はたくさん褒めたいことがあるんですけど」

そしてそれと同時に選手たちは満足していないとも付け加え、「今日も危ない場面、何度もありましたし、はい」と表情を引き締めている。

この長橋監督の言葉を裏付けるのが松長根の発言だ。11戦10勝1分け無敗について「嬉しいんですけど」と口にしつつ「5失点以内に抑えられればもっと良かったかなと思います」とあえてハードルを上げる松長根。11試合7失点でもすごいが、さらに2失点分減らせたのではないかと話す根拠について松長根は、イージーなミスがあったのだと述べている。

「失点を振り返った時に、もったいない失点っていうのを考えたら、もっと削れたかなっていうところで5失点です」

向上心と一体のこの貪欲さが、川崎U18の強さの秘訣でもある。

■次なる目標

チームは7月9日にプレミア2巡目の大宮戦を行い、7月24日に開幕するクラブユース選手権へと突入する。昨季の悔しさを引き合いに、優勝を目指したいと話すのは高井。

「去年、あんまりチームとしてはプレーがよくなくて。去年も優勝を狙ってたんですが、ベスト16で終わって悔しい思いをしたので。今年は優勝できるように、総力戦だと思うので。みんなで頑張っていきたいなって思います」

松長根も優勝したいと意気込む。

「個人というよりも、チームとして勝ちたいっていう気持ちが大きくて。全国優勝したいので。個人よりもチームを優先してやりたいと思っています」

プレミアEAST首位の看板を背負うことの責任感を口にするのは大関だ。

「やっぱり去年、自分を含めて悔しい思いしている選手もいて、しかもプレミアEAST首位で迎えるってところで、優勝しなきゃいけないと思いますし、優勝できる力を持っていると思うので。優勝に向けて頑張りたいです」

そう話す大関は立ち上がり良くなかった桐生第一戦を念頭に「クラブユースは35分ハーフと試合時間が短いんで。もっともっと突き詰めないと、1点勝負になった時に苦しいかなと思います」と反省。対応力の必要性に言及していた。

長橋監督は「やっぱりリーグ戦とまた一つ戦い方が変わる大会なので。これも一つ選手たちが成長する一つの大会だと思っています」と大会を展望しつつ「チームとしての戦い方だったりっていうところが、整理できてリーグ戦に繋がるようなところもありますので。やっぱり1戦1戦大事にして。もちろんね。今のところプレミア首位で居させていただいているので。恥ずかしくないような戦いをしないといけないのかなというふうに思ってます」と述べていた。

ちなみに過密日程のため総力戦になるがチーム内の競争はかなりハイレベルなようで、ポジションを取りに行っている選手たちばかりだと長橋監督は話していた。

「ポジションを取りに行っている選手たちが多くてですね。本当にその辺のトレーニングの内容が本当にAとBとで差がないというか。その辺がいい影響が出てるのかなと思います」

プレミアリーグ無敗のチームが2チーム存在していると考えるとそのハイレベルさが理解できる。ちなみに#29元木湊大はFC東京U18戦後、ポジションについては奪ったつもりはないとして、貪欲な姿勢を見せていた。

■松長根悠仁、大関友翔の昇格内定を受けてのコメント

前のページ次のページ

1 2 3 4
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ