『J番記者による大忘年会2017』~タグ祭り!~12/18渋谷で開催

中野吉之伴「子どもと育つ」

スケジュールと一貫指導の関係性とは?【トレーニングプラン】

▼シーズンが始まる前に年間スケジュールを立てる。

これは、チームを預かる監督としては欠かせない作業だ。きっと多くの指導者が理解しているはずだろう。

「スケジュールは、何のために立てるのだろうか?」
「スケジュールを立てる上で、気をつけなければならないことは?」

今回は、育成年代においての注意しなければならない点を考慮しながら、年間スケジュールについて考察してみたい。そもそもスケジュールは何のために立てるのか。少し視点を変えて考えてみよう。スケジュールを立てないと、どんなことが起こりえるのか。目の前の練習や試合に集中し、そこで見られる課題に取り組んでいくだけではダメなのだろうか。

ある一人の指導者がいる。彼はいつも頭を抱えている。みんな一生懸命に練習しているし、練習では精力的に問題の修正に力を尽くしている。決してレベルの低いチームではない。なのに、試合になると成果が出ない。何とかしようと、新しい問題点を見つける。それを直すためにトレーニングをする。でも気が付くと、いつも同じところをぐるぐる回っているだけになってしまっている。一度想像してみてほしい。

月曜はDFラインからのビルドアップ、火曜はセンタリングシュート、木曜はセットプレーでの守備。例えば、そのように1週間で一貫性のないテーマで練習をしていたら、選手の頭の中にどれだけのイメージが残るだろうか。

監督「先週、やったことじゃないか!」
選手「えっと、どのシーンのことでしたっけ?」

月曜のトレーニングから発展したものが火曜の練習で行われないと、選手の頭の中からイメージは消えてしまうのは当然のことだ。子どもたちが意識的、無意識的に「今日はサッカーのこういうことを学んだな」と持ち帰り、「この前学んだものがもっとわかった」と、次の練習日で思えるように導いていく。そうした積み重ね方が成長には必要なのだ。

サッカーでは技術、戦術、フィジカル、メンタル、思考力といった要素が包括的に絡み合う。先日、ある媒体に「判断力のベースを身につけるために必要なこと」というテーマの寄稿をしたのだが、その中でこんな指摘をした。

(残り 3952文字/全文: 4830文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ