中野吉之伴フッスバルラボ

様々な子どもが持つ「サッカー」へのイメージを尊重した上で、みんなと触れ合っていくことがその後の人生に大きな意味合いを持つ

▼読者からの質問1

私はお父さんコーチとして、10年くらい息子が通うサッカークラブに関わっていますが、どの学年も選手の「試合出場時間」に問題があると感じています。その影響もあり、実力差が生まれてチームの底上げができない状態です。

練習試合は平等に出場機会が与えられていますが、公式戦やカップ戦など順位がつくものはほぼレギュラー組が出場し、控え組の子たちは「残り5分」、場合によっては遠征に行っているにもかかわらず「出場なし」ということがあります。レギュラーの子たちはもともとサッカーへの意欲が高く、負けず嫌い。控え組の子たちとはサッカーへのモチベーションやスポーツに取り組む意欲に差がつくばかりです。

そこで質問です。

サッカーは好きだけど、トレーニングに対する意欲がいま一つの子はドイツの町クラブでもいるのでしょうか?

▼中野からの答え

こんにちは。

「サッカーは好きだけど、トレーニングに対する意欲がいま一つ」という子はドイツにもいます。例えば、私は現在U8チームでコーチをしていますが、ちょっとルールが必要な練習をしようとすると、途端に興味をなくす子どもたちは多くいます。集めて説明しようと思っても、ドイツの子どもはまだそういうことに慣れていないから「みんなで集まって話を聞く習慣をつけるところからスタート」という感じです。

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