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中野吉之伴「子どもと育つ」

サッカーの原理原則とは何か? 本質とは何か? 日本で語られていることを信じていいのか?【10月特集「サッカーを指導するには何を学ぶべきか」vol.6】

▼サッカーの原理原則という言葉をよく聞く。

正直、この言葉がピンとこない。確かに、私も使ったことはあるし、今も使う。でも、それは『この言葉でなければならないから』ではなく、他にまだ自分で納得のいく表現を見つけていないからだと思う。サッカーであっても、他のジャンルであっても、誰かと熱く話を交かわしていると必ずどこかで出てくる。私が口にすることもあるし、相手から出てくることもある。

「原理原則は大事にしないとダメですよね」
「それは本質と外れているということですよね」
「何といっても基本からの積み重ねがないと」

なるほどそうだよな、と思いながらも『本当にそうなのか?』と思っている自分もいる。それはなぜだろうか。言わんとすることがボワッとしている気がする。「曖昧すぎないか?」と。

・原理
・原則
・本質

だから、この3つの言葉を使っていればOKみたいな空気を感じることがある。そうなんだけど、そうではない。でも、それを表すのにふさわしい表現が出てこなくてモヤモヤする。考えてみても、答えが出るものではないかもしれない。とはいえ、考えを巡らさないと、いつまでもフワフワしたままだ。

今月の特集テーマ「選手の成長に必要な要素」の中で、「指導者サイドからのアプローチ」の考察がまだ残っている。そこで、今回は原理原則・本質をどのように捉え、それを選手にどのように伝えるのか、という点で考えてみたい。

サッカーの基本って何だろう?

ルールから考えると、答えは簡単だ。サッカーは相手より1点でも多くゴールを決めたチームが勝つスポーツ。ボールをゴールに入れること。ボールをゴールに入れさせないこと。

これがスタート地点となる。

でも、「サッカーはゴールを競い合うスポーツだから、どんどんシュートを打たなきゃいけないですよね」と言われると、それはまた「どうだろうか?」と感じる。そのスポーツをどう楽しむのかは人それぞれだ。駆け引きとポジショニングでパスをつなぎ、相手守備をかい潜ってシュートを決める。それのどこが悪いというのだろうか。ドイツの選手だって一人でドリブルからシュートをガンガン打つ選手とプレーしていたら「つまんないだろ! おい、サッカーやろうぜ!」と怒り出す。「シュートが決まったから別にいいだろ」とばかりにはならない。「積極的に仕掛けていく気持ちが大事」。確かにそうだ。でも、ドリブルでこねくり回しているのを周りで見ているのは非常にしらける。「駆け引きがおもしろいから」と、逆にパス回しにばかりこだわりすぎて、シュートに持ち込まないのはまた極端で、でもよくある話だ。パス回しが目的になってしまうパターン。

じゃあ、どうするのがいいんだ?
「サッカーをする」ってなんだろう?

サッカーという言葉に含まれているものを、どのように解釈すればいいのだろうか。サッカーというスポーツをどう楽しむのか、またサッカーというスポーツでどのように勝つのか。どうすればサッカーというスポーツでうまくなることができるのか。

育成指導者は、まず「ここへの問いかけ」がなければならない。

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