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中野吉之伴「子どもと育つ」

平川聖剛「セカンドコーチの立場とか役割とかをわかってないのかなって」【12月特集「今ドイツで学ぶ日本人指導者に聞く」vol.3-1】

 ドイツで学ぶ日本人指導者の第2弾は「平川聖剛(22)」のインタビュー!

彼と出会ったのは9月の終わりぐらいだった。ある日、フライブルガーFC・U16のトレーニングが終わった後、教え子でセカンドチームでプレーするヨシュアから声をかけられた。

「いま日本人選手がいるからあとでコミュニケーションとってほしいんだ」

そんなことは全く知らなかったのでピッチに戻ってみると、確かに日本人が一人いた。近寄って挨拶し、ちょっとだけ話をした。

中野「ドイツに何をしにきたの?」

平川「指導者になりたくて来ました。ケルン体育大学への入学を目的に来ているので、フライブルクには1月頃までいるつもりです。その後、ケルンに引っ越します」

中野「そっか、頑張ってね」

そのときは簡単な会話で終わったのだが、しばらくして一緒に飲む機会があっていろいろと話をすることができ、考え方や捉え方に好印象を受けた。ちょうどうちのチームでもう一人アシスタントコーチがいたらなと思っていたので「期間限定でもやってみる?」と誘ってみたところ、「ぜひやらせてください!」と即答してきた。その後、10月下旬から2か月間、アシスタントコーチとしてチームに関わってくれた。いつでも精力的で積極的だ。

11月の終わりに私たち家族はフライブルク市内で引っ越しをしたのだが、そのときも大いに助けてくれた。私の息子たちとも完全に打ち解けている。今回のインタビューは我が家で行い、夕食後に長男が発案した次々とルールが変わる斬新なゲームを2時間弱一緒に遊んでいた。こういう大人がまわりにいると、子どもたちにはすごく楽しいことだろうなと思う。そして、子どもたちが寝た後、リビングでビールを飲みながら話を始めた。

平川「ちょうど5か月なんですよね、ドイツに来て」

中野「ドイツ来ようと思ったのはいつくらい?」

平川「大学を卒業する1年前ですね。就活をはじめて、3月末くらいから履歴書とかエントリーシートとかを書き始めていたときに。それまでは結構がんばっていたんですけど、僕は就活して就職がうまくいったら、何年か働いてから教員になるのが目的だったんです。やっぱり社会を経験してからがいいかなと思って。でも、エントリーシートを書かなきゃいけないのに『俺、書けないなぁ』って思いだして。『先生になりたい』のもサッカー部の顧問をしたいこともあったりで」

中野「教職は持っているんだっけ?」

平川「持ってます。数学の免許、小中高あって。教職の実習はおもしろかったんですけど、『なんか違うなぁ』という感じがあって。そのときはまだ現役でプレーしていたのでサッカーの方がおもしろいなという気持ちが強くなってきてしまいました。エントリーシートを書くときもサッカーの経験で何を学んだかばかりを書いていて。就活との関連がないし、無理やり感があって。よく考えたら、素直になってみたら、サッカーでがんばった方がいいのかなと思いだしまして。現役時代も監督一人でコーチいなかったので、監督が来られないときは僕が練習を考えてやったりしてました」

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