中野吉之伴フッスバルラボ

執筆、指導、取材、出張、家族…忙しく過ごす中、目の前の課題に向き合う 2月15日~2月28日

▼2月15日(金)/次男チームの練習でまたも問題!

仮眠を取ってから深夜に起きて執筆。サッカーダイジェストWEBの連載で、先週取材した「ハノーファー×ニュルンベルク」を取り上げた。やはり現場に行くといろんなことが見えてくる。サッカーって何か一つの要素で決まったりはしない。いろんなことが有機的に無意識的に絡まり合って作ったり、作られたりするんだなと思う。

2時半にベッドに入り、7時に起床。子どもたちを見送った後、WEBマガジンのコラムを仕上げる。今回は「子育て奮闘記」。次男チームのコーチとなって早いもので1年になる。信頼関係ができるといろんなことがどんどん楽しくなってくる。忙しくてもずっとやっていきたいと思う。

昼食には、日本でいただいた「チキンラーメン」を子どもたちが食す。デビュー戦だ。お湯を入れて待つだけでできる即席ラーメンに感動!

夕方からホッホドルフU9のトレーニングは天然芝で行うことになった。理由は、人工芝のグラウンドでU12のテストマッチが行うからだ。ただ季節的に手入れされていないし、状態はあまりよくない。なので、軽くアップした後は2チームに分かれての紅白戦をすることに。

「みんなで楽しくゲーム」と、いきたかったが癇癪持ちのオリバーがこの日もふくれてしまう。「楽しくない」「監督が良くない」「チームが良くない」と不満を口にする。チームの輪から話して話を聞いてみる。「監督がダメか? 俺はダメな監督か?」とたずねると、「キチはいい…」とつぶやく。「チームはダメか? ○○は君に意地悪か?」「○○は優しい…」と答える。監督のケビンはオリバーのお母さんと話をしている。ちょっとずつでいいから、殻を破ってほしいし、そのためなら僕はいくらでも話を聞くよ。次回はもっとうまくいくよ。またトレーニングにおいで。

▼2月16日(土)/たった5人でフットサル大会に臨む

午前中、まず「フットボールZONE」用の原口元気をテーマにした原稿を仕上げる。久しぶりの勝利に貢献しただけに表情も柔らかだった。夕方、フライブルガー・U16とフットサル地区大会の決勝へ。翌日、FCバーゼル・U15とのテストマッチがあるので、今週風邪を引いていたキャプテンら数人はメンバーから外した。8選手+GKで戦おうと思ったが、朝に一人が前日練習で負傷を訴え、もう一人が病気でダウン。さらに試合会場に行ったら一人の選手証がないという事態。慌てて今日は別用で来られないアシスタントコーチに電話をするが、なかなかつながらない。ようやくつながったので事情を聞くと、先月あった室内サッカー大会で選手証チェックがあった際に「クラブスタンプが正確な位置にされてない」という指摘を受けて、新しい選手証を申し込んでいたそう。大会スタッフに確認したところ、選手証がない選手の出場はNG! 普段はこうした作業すべてをアシスタントコーチに任せてしまっていて確認を怠った私のミスだ。選手には申し訳ないことをした。

大会はグループリーグ=3チーム×2グループで総当たり。それぞれ2チームが準決勝に進出。1試合は15分一本で決勝まで残ると4試合することになるが、それを5選手で回していかないといけない。かなりハードだ。大会前のドタバタで準備が大変だったが、それでも2位で準決勝に進出。別グループの1位と対戦となった準決勝では1-1でペナルティキック勝負に持ち込まれた。GKの活躍もあり、決勝進出。決勝では1点をリードしたが、ミスから2失点してしまって優勝を逃す。こちらのオーガナイズミスが何より悔やまれる。だが、何を言っても取り返すことはできない。

大会と並行してキャプテンと明日の試合のことで連絡を取り合う。「メンバーがそろわないので明日の試合を延期してもらえないか」という話になった。この日フットサル大会に出た選手のうち2人は明日所用で来られない。残りの3人も疲れを抱えている。せっかくのプロクラブU15チームとの試合を逃したくはないが、だからと無理に試合をしてチーム状態がさらに悪くなることも避けたい。いろいろと考えたが、最終的には試合延期をバーゼル監督にお願いすることになった。

それにしてもうまくいかないときは決断が乱れてしまう。ピシャッとしたアイディアが出てこない。頭と体と心と人間関係のコンディションケアをしっかりしないと。

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