サッカーパック『今週の宇都宮徹壱おすすめ3本』

中野吉之伴「子どもと育つ」

池上「私の考え方でいくと、他の国のどこを見ても、やっぱりドイツのような仕組みはてなくて」【4月インタビュー01】

▼4月21日まで短期間ながら日本に一時帰国していた。

今回は定点観測ということで自分の仕事をどう広げていけるのか、どんな可能性があるのかを、様々な方に相談に乗ってもらい、今後の方向性について考えることができた。こちらが困ったときにわざわざ直接お会いする時間を作ってくれて、いろんなアイディアを出してもらえたことを本当に感謝している。しっかり整理して具体的に形にしていきたい。

東京だけではなく大阪にも行き、池上正さんとお話しすることもできた。新幹線で「池上カップ」のために千葉に行く池上さんと駅で待ち合わせし、1時間ほどカフェで育成に関するディスカッションをさせていただいた。とても興味深い話になったので、今月はその池上さんとのやり取りをインタビューとして紹介したい。

中野「今回、東京で指導者交流会に参加したんです。みなさんの質問に僕が答える形で進行していきました。その中で『ドイツの育成がいいと言われる理由は、どこにあると思いますか?』という質問がありました。ちょっと考えて思ったのは、子どもというか、選手を一人の人間としてちゃんと見ているところが一番大きいのかなと」

池上「そうだね。子どもたちをどう育てますか? ベースというか、そこが日本との大きな違い」

中野「その子たちの成長に対し、どうアプローチするのか。サッカーだけじゃないし、詰め込むだけ詰め込むやり方もしない。それを練習メニューにしても、試合形式にしても、社会構造的なものも含めてやれているから、他の国と比べてドイツらしいサッカーの成り立ちができているんじゃないかなと思ったんです」

池上「日本にいるとね、『どうして池上さんはドイツなんですか?』とよく聞かれるのね。結構、スペインとかにやっぱり興味を持っているのね。私がそれに答えるのは、本当に底辺まで国のサッカー協会としての話が行き届くのって、私が知る限りドイツが一番だと。みなさんスペインというけど、じゃあバルサに行くと、バルサのことしかわからないですよ。スペイン中のことは、そこではわからない。そういうチームが好きな人はそういうところにいけばいい。でも、私は国全部を変えられる仕組みを持っているところをすごいと思っている。日本が一番できないのがそこだから」

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