【サッカーパック人気3位】 ここでもう一度、フラットな位置からやり直し。【9/18 練習レポート】…

中野吉之伴「子どもと育つ」

動画コンテンツへの挑戦。WEBマガジンのさらなる充実のためにできること。

▼今月からWEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」はリニューアルしてお届けする。

リニューアルといっても外観的に大きな変化があるわけではない。ただコンテンツの種類や中身をいろいろと変えていきたいと思っている。スタートしてから2年ほど経った。アップした記事の数はすでに200を超える。自分なりにどれもメッセージを込めて一生懸命書いてきたし、おかげさまで多くの方から反響のあった記事もある。ただすべて大満足かとなるとそうではない。正直どこかで息苦しさを感じていた時期もあった。

今年に入り自分の仕事状況・環境が大きく変化した。メディア業界も様々な波と戦っている。それぞれが生き残りをかけて独自の方向性を打ち出しあっての生存競争。そのなかで私にしても仕事への取り組みを大幅に変更せざるをえない状況に追い込まれていた。これまで通りのやり方ではとてもではないがやっていけない。このWEBマガジンにしても最適な形を探すためにも、どこかでコンテンツの内容を見つめ直し、方向性を考え直す節目が必要だと感じていた。

4月の一時帰国時にいろんな人に相談に乗ってもらいながら、漠然としていたイメージをどんどんクリアなものにしていく作業を繰り返した。そうしたなかで浮かび上がってきた具体的なリニューアル内容が以下の3つだ。

1.動画コンテンツへのチャレンジ

2.記事更新の頻度アップ

3.記事カテゴリーの整理・充実

【動画コンテンツへのチャレンジ】

まず一番の目玉として考えているのは動画コンテンツの導入だ。昨今、文字ベースだけの記事だけではあまり読まれなくなってきているという時代の流れがある。年齢に関係なくそうだと思われる。ただ動画コンテンツを取り入れることの意図としては、「読者が文字ベースの記事を読まなくなってきたから」という単純な理由だけではなく、動画をうまく使うことで、より分かりやすい情報を提供することができると思っているからだ。

先月末に元ドイツ代表ルーカス・シンキビッツと元ケルン育成部長クラウス・パプストとのインタビュー動画をテスト配信させてもらった。字幕の長さ、文字の大きさやテロップのスピードなどまだまだ修正点が多々あることはわかっているが、一方で話し手の熱さや躍動感というのがダイレクトに感じてもらえたのではないだろうか。ただ文字として読むだけではわからない現場の臨場感。例えば先日開催されていた国際コーチ会議でのトレーニングデモンストレーションの様子などは興味深いものになるはずだ。そうした現場感をダイレクトにお届けしていきたい。

動画に関してはインタビューものだけではなく、オンライントレーニング講座という題目も考えている。特定のキーワードを取り上げて、図解や戦術版を使いながらトレーニングへどのように落とし込むのか、について説明する。計画としてはこちらで行われている育成現場でのトレーニングを撮影し、そこに私が解説を加えていくというのも思案している。重要視しているのはわかりやすさだ。誰が見ても、聞いてもピンとくるような話ができるように準備していくつもりだ。

動画コンテンツへのチャレンジにはいろいろと新しい可能性があると思うのだ。文字で伝えることに、実際のトレーニング動画や試合中のドイツの子どもたちの様子というのを押さえることができたら、とても大きなプラスαをもたらすことができるはずだ。動画に関してはまだまだ自分は初心者だが、学ぶことを楽しみながらどんどん挑戦していきたいと思っている。

【記事更新の頻度アップ】

2つ目のポイントは記事更新の頻度アップ。これまでは月、金と週に2回を固定更新日としていた。今後も基本的にはこの2日間で記事を更新していくが、それに加えて不定期更新を増やしていくつもりだ。例えばブンデスリーガやELCLなどの取材先で撮った写真や動画を中心にアップする取材日記。スタジアム周りのファンの様子やスタジアム内での雰囲気をお届けする。これまでも書いていた通常の日記は今後週ごとに随時アップしていく予定だ。その他にドイツメディアに興味深いニュースを取り上げて、そこに私なりの解釈を加えた記事をピックアップ!ドイツ現地情報としてまとめていく予定だ。

そもそもなぜ個人メディアをスタートさせたのかというと、「自分が書きたい!伝えたい!」という思いをストレートに表現できる場が欲しかったからだった。それなのに気がつくと、締め切りに追われて書かなければならないから書くという時期もなくはなかった。そこにストレスを抱えるのは何か違う。だから、より柔軟に、より素直に表現できる場としても活用させていただきたいと思った次第だ。

【記事カテゴリーの整理・充実】

3番目としてはこれまでにあった企画内容をもう一度精査し、いい形で継続しながら、さらに記事カテゴリーを充実させていこうというものだ。現在温めているアイディアとしては以下のようなものがある。

・ドイツのグラスルーツ・育成事情

ドイツのグラスルーツにあるアマチュアクラブがどのような取り組みをしているのか。どのように育成をとらえているのか。クラブ運営、他クラブとの関係性、行政との関りなどをピックアップしながら、実際で現地で行われていることをご紹介していく。

・どこよりもわかりやすいサッカー用語講座

あたり前に使われているサッカー用語を掘り下げて使い方を考えていくというコーナー。ドリブルって一言で表せるほど単純なものかどうか。ワンツーパスってなんだろう?オーバーラップの効果って?加えて年代別でもアプローチの仕方は変わってくる。その辺りをどんどん考察していく。

・読者の質問にお答えします

自分がやりたいことがあるからやりたいようにやるだけでは自己満足にすぎない。購入してくださる読者の方々が求めるものを提供できなければ相互関係は成り立たない。自分がどんなに皆さんのためにと思って書いていても、それが押しつけであったら、どんな言葉も届かない。

そこで読者の方との交流もどんどん深めていきたいと考えている。実際に現場でどんな問題点があるのか、どのようなところに改善点を求めているのか。あるいはどんな話を聞きたいのか。質問を公募してそれに答えていく。原稿としてまとめるのか、あるいは動画形式で私が話す形にするのかはいろいろと検討してみたい。

・最新サッカー・スポーツ理論

毎年行われている国際コーチ会議ではサッカーについてだけではなく、スポーツ学の大学教授による様々な講演も行われている。そうした最先端の研究事情についても定期的にレポートにまとめてお届けしていきたい。ただ小難しい言葉が並ばないように気をつけながら、現場で応用できるような内容になるように論じていくつもりだ。

最後に今回のリニューアルでのもっとも大きな変化についてお伝えしたい。このWEBマガジン創立からずっと尽力していただいた木之下潤さんとは一度離れることになったことだ。あらかじめ断っておくが喧嘩別れではない。どこかのミュージシャンのように「方向性の違い」という理由があてはまるわけでもない。少なくとも私はそう思っている。3年前、年代別トレーニングの教科書を世に出すことができたのは木之下さんがいたからこそだ。とても、とても感謝している。物書きとしてのスキルについていろんなことを学ばせていただいた。

それでも独立を選んだのはリニューアルというこのタイミングで、企画・運営・執筆というところにもっともっとチャレンジしてみたいと思ったからだ。このWEBマガジンは自分の大事な個人メディアであり、いろんなところを結ぶプラットホームであり、そして自分だけではなく、いろんな可能性をさらに膨らませていく場所としてどんどん活用していきたいのだ。自分がこのチャレンジを通してさらに成長して、将来的にまた木之下さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしている。その時いま以上に面白いものが作り出せるようになるために、これからも頑張っていこうと思う。

新しく管理人としてサポートしてもらうことになったのゆきのさん。今後、WEBマガジンの管理・運営を担当してもらいながら、水曜日にはコラムも書いてもらう。ドイツ在住2児の母親でもある彼女はドイツの子育てや教育事情などについて私よりも精通していたりする。視点も異なるだけに興味深い話がいろいろと出てくるはずだ。現地からの生の声、ぜひ楽しみにしていただきたい。

自分の中にある幹の部分を大事にしながら、失敗を恐れずに新しい試みへ勇敢に、積極的にチャレンジしていく。だからと無計画に無謀に突き進むわけではない。サッカーと同じだ。育成と同じだ。そして人生と同じだ。

前へ。

未来へ進んでいきたい。

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