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中野吉之伴「子どもと育つ」

夏休み、ドイツのサッカー少年は野球に夢中?

はじめまして。8月からこのWebマガジンの管理・運営をサポートすることになった、ゆきのと申します。ドイツのフライブルク在住、サッカーをやっている2人の男の子の母です。読者のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします!

毎週水曜日は私が担当し、おすすめの記事のピックアップや、中野吉之伴の活動の紹介、記事のレビューのほか、ドイツの子育て事情や教育事情についてもご紹介させて頂きたいと思っています。

初回の今日は、ドイツでの夏休みの過ごし方について。

みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?ドイツには16の州があり、州によって夏休みの時期は少しずつずれています。私たちが住む州では、7月下旬から9月初旬までの6週間が夏休みです。我が家では、毎年夏休みに備えて、市が発行している夏休みパスというのを買います。お値段は約12ユーロ、日本円で1400円くらい。中野の著書ドイツの子どもは審判なしでサッカーをするの中でも紹介されていますが、これは本当に素晴らしいアイディアだなと思います。

市が企画・運営するさまざまな夏休みの子どもプログラムに参加できるほか、市営プールに子ども1170セント(約80円!)という格安で入場できたり、提携しているこの地域のレジャー施設の割引や特典があったりと、フル活用すればとてもお得なパスです。ドイツの多くの自治体が同様のパスを発行しています。

日本と比べゆったりしている欧州の夏休みといえど、優雅にリゾート地で何週間も過ごせる家庭ばかりではありません。休暇を取れない、取れたとしても1週間ちょっとの旅行を楽しんだあとは仕事に戻らなくてはいけない、そんな親御さんも、我が家を含めてたくさんいます。子どもを預かってくれて、普段できない体験をリーズナブルに楽しむことができる夏休みパスはまさに必須アイテム。子どもたちも毎年この夏休みパスを入手するのを心待ちにしています。

この夏休みパス、注目ポイントは、多くの地元スポーツクラブが体験プログラムを提供していること。アマチュアスポーツが文化の1つとして深く根付いているドイツでは、数え切れないほどのアマチュアスポーツクラブが設立されていて、種目も多岐にわたります。これらのスポーツクラブからのプログラム提供は、市にとっても夏休みパスのラインナップを充実させるための欠かせない要素ですし、クラブ側にも格好の宣伝の機会になります。特に野球やラグビーなど、ドイツではマイナースポーツに分類されているスポーツクラブは、この機会にぜひその種目の楽しさを知ってもらい、新しい会員を獲得しようと、とても熱心です。

サッカークラブに所属していて、ふだんはもちろんサッカーに明け暮れている我が家の息子たちですが、他のスポーツには見向きもしないかというと、そんなことはありません。我が家の8歳の次男はテニスにトライしてみたかったのですが、同じ日に家族旅行を予定していたので断念。代わりに森の中でのクライミングに挑戦します。そして、11歳の長男は、実は野球にもとても興味があります。でも、普段の生活では、野球クラブとのかけもちなんてとても無理です。だから夏休みはこのパスの企画で張り切って野球クラブの練習に参加します。一日だけの体験コースですけど、参加して帰ってくるたびに、うーん、野球もやりたい……でもサッカーは続けたい…とけっこう本気で悩んでいるようです。結局サッカーに戻るんだろうなあ、とは分かっていますが、いつか彼がサッカーよりももっと打ち込みたいことができたら、それはそれで新しい世界でがんばる息子を応援したいなあ、と思っています。

うちの子どもたちだけではなく、ドイツの多くの子どもたちがこの夏休みパスを使って他のスポーツを楽しみます。親御さんもサッカークラブに所属しているからサッカーばかり頑張りなさいなんて言いません。せっかくの夏休みですから肩ひじ張らずに、他のスポーツを楽しんだり、のんびりしたりする時間をもつというのは、伸び伸び子供が成長していくためにもとても大切なことではないでしょうか。

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