中野吉之伴フッスバルラボ

池上正さん来独中!ドイツのグラスルーツクラブの育成を様々な視点から見学しています

こんにちは!ゆきのです。

現在(2019年8月21日)、サッカー指導者の池上正さんが主催する、日本からの視察研修旅行グループが約1週間の日程でドイツを訪れています。小さな町クラブにおける育成年代の練習・試合から、ブンデスリーガ観戦などトップレベルの視察まで、幅広く見ることのできるプログラム。中野吉之伴は、現地コーディネーターとして昨年からこの旅行に同行させて頂き、現地ガイド・通訳として、また解説者として研修のお手伝いをさせていただいています。

池上さんの著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』 を読んで中野が感銘を受け、編集者を通じて池上さんを紹介して頂いたのが、交流の始まりでした。2018年1月には一緒にトークイベントをさせて頂き、育成現場の在り方について、様々な角度からのディスカッションが行われました。ディスカッションの一部は過去の記事からお読み頂くことができます。

私も池上さんには何度かお会いしたことがありますが、とても穏やかで、丁寧な話し方をされる方だと感じました。丁寧といっても、言葉づかいや口調といったうわべだけの丁寧さでは決してありません。相手の言葉の中にあるものときちんと向き合い、相手に届くような言い方や伝え方をしっかり吟味して返答される方です。いわゆる「押しの強さ」とか「圧」といったものとは無縁の、とても温厚で気さくな方ですが、相手との関係性や言葉の本質にまで気を配りながら語る池上さんのコミュニケーションスタイルには、受け手の心に深く響くものがあります。

今年4月には中野が池上さんにインタビューをさせていただいておりますので、よろしければこちらも合わせてお読みください。

第1回 『どうして池上さんはドイツなんですか?』

第2回 クリニックをしても『それで試合に勝てますか?』と聞かれる

第3回 コーンドリブル『試合に使える技術にはならないんですよ』

池上さんは、現在、体育大で、将来指導者になる学生たちへも指導をされているので、第3回ではサッカーにとどまらず、日本のスポーツ全体・教育全体の話につながる話もされています。また、水泳やバスケットボールなど、他種目の指導をされた幅広い経験もお持ちです。

実は、私、このメルマガの編集や運営を担当させてはいただいているものの、スポーツの現場に関してはほとんど専門的な知識を持ち合わせていません。ですが、それでも池上さんの言葉に強い説得力を感じ、惹きつけられ、深く考えさせられてしまうのは、池上さんが子育て全般、さらには私たちの社会生活全般に繋がるような非常に普遍的でシンプルなお話をされているからだと思います。実際、池上さんのご著書は書店のスポーツコーナーだけではなく、教育や子育てのコーナーに置かれていることも多いです。サッカーのことはあまりよく知らないんだけど、という方にも、ぜひ手に取って頂きたい本です。

そして、中野吉之伴ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』も、同じく、スポーツ本としてだけでなく子育て本としても評価を頂いている本です。こちらも合わせてお読み頂ければ幸いです。

来週のコラムもよろしくお願いします!
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