オフザボールの動きを取り入れたパスワークトレーニングを動画で公開
▼U13の練習を公開
今回は実際に私が行っているトレーイング映像の一部を紹介したいと思う。内容としてはオフザボールの動きを取り入れたパスワーク。パスをもらう前の動き出し、身体の角度の作り方、次の選手のポジショニング、パスを出した後のサポートの動きなど戦術的なポイントを少しずつまとめながら、基本的な動き方をトレーニングしていく。
コーチングにおいて大事なのはできていないことを必要以上に指摘して、不要なストレスを選手にかけないことだ。
「トラップミスするなといってるだろ!何度言わせるんだ!」
「パスがずれまくってるじゃないか!まともにボール蹴れないのか!」
「何でそっちにコントロールするんだ!ダメな奴だな!」
どれもいらない声掛けだ。やっている選手がすでに自分でミスだと気づいていることを外から重ねて押しつけて、さらに余計な一言を加えていく。選手にとってはマイナス負荷ばかりがのしかかる。トレーニングで大事なのは何に取り組むべきかを整理させていくことだ。意図的に、あるいは無意識的にやるべきテーマが見えてくる。そうした状況を作り出すことが指導者として準備しておくことであり、そこに向けての道筋を整えることがコーチングにおいて重要になる。
今年7月に開催された国際コーチ会議でライプツィヒ監督のユリアン・ナーゲルスマンが講演を行った際に、育成コーチのあり方について参加指導者から質問があったのだが、ナーゲルスマンの答えはとても明朗でシンプルなものだった。
「大事なことはコーチ、すなわちコーチングができる指導者であるということだ。子どもたちに興味を持って触れ合い、一緒になってサッカーに没頭する。そして勇気をもって支えることだ」
勇気をもって支える。素敵な言葉だと思う。彼らが成長していくために何が大切で、どんなことに気をつけなければならないかを学んだら、慣習がどうであろうとそれを変える勇気が必要になる。子どもたちに勇気を求めるならば、まず自分たち指導者も勇気を持って戦っていきたいではないか。
あくまで一例ではあるが、実際のトレーニング映像を参考に、どのようにアプローチするべきかを考察してみたい。
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