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中野吉之伴フッスバルラボ

「サッカー年代別トレーニングの教科書」を掘り下げてみよう。書籍では伝えきれなかったことついて、より分かりやすくアプローチしたい

▼オンライン講座:「サッカー年代別トレーニングの教科書」を掘り下げてみよう

2016年に発売された私の著書になる。00年欧州選手権グループリーグ敗退からどのようにドイツサッカー界が自分たちの取り組みを変えてきたのかをまとめたものだ。自分たちがどのようなサッカーを目指すのかというコンセプト作りから、それを実現するためにはそれぞれのフィールドでどんなことをしなければならないかを徹底的に探り出し、プロクラブだけではなく、グラスルーツサッカーへもしっかりとアプローチしながら、ドイツ全体として育成を築き上げていこうという覚悟がそこにはあった。14年ワールドカップ優勝は間違いなく、そうした取り組みが有機的に絡み合った先にあったものだった。

ベースがしっかりしたからドイツの今後は安泰だと思われていた。もっと良くなるんだという意欲もあふれていた。ただ気をつけないと自分たちの取り組みへの自信と誇りは、いつの日かおごりになってしまう。

先日ナンバーWEBに寄稿したコラム内でこんなことを書いた。

「子どもたちはサッカーを楽しんでいる。なのに、両親はプロ選手のようなプレーをさせたがる」

 両親だけではない。指導者もそうだ。勝つことにしばられてしまっている。だから窮屈そうにプレーをする。そこにどこまで喜びがあるだろうか。笑顔でプレーしている子どもの顔がびくっとする。ドリブルをしたら足元からボールがこぼれて相手に取られてしまった。父親が怒鳴る。「何やってるんだ! ボールを取られてるじゃないか!」。委縮した子どもはミスを恐れてボールを離すようになる。パスを選択しているのではない。様々な試みは意図を忘れたら形骸化してしまう。何のために少人数制を導入したのか。何のために育成アカデミーの保持を義務化したのか。何のための指導者育成だったのか。

ブラジルW杯優勝から5年が過ぎ、この本を発売した16年のころとはドイツサッカーにおける解釈も変わってきている。できていたあたり前が、できていないあたり前に変わってきている。それをまた意図的に意識して、何のために自分たちはサッカーと向き合っているのか、という原点に戻ることが大切になる。18年W杯グループリーグ敗退からまた立ち上がろうとしているドイツの取り組みからは、やはり様々なことを感じ取ることができるはずだ。

そこで今回からオンライン講座という形で、「サッカー年代別トレーニングの教科書」を参考にしながら、ドイツサッカーの現在地にアプローチし、より分かりやすく、より整理された年代別トレーニングを探っていきたいと思う。本の内容と現在のドイツとをクロスオーバーさせることで、様々なことが見えてくるのではないだろうか。試行錯誤しながらのチャレンジになるが、少しでも皆さんに興味を持っていただき、新しい視野を獲得するきっかけになってもらえたらうれしい限りだ。

(残り 40文字/全文: 1281文字)

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