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中野吉之伴「子どもと育つ」

大人の感覚と子供の感覚は違う。互いを理解し合うことが相互の成長につながる

▼ 日独育成トークイベントの様子をご紹介!

1月13日(月)大分県中津市で浦本雅志さん、ひぐらしひなつさんと一緒にトークイベントを開催した。浦本雅志さんは元Jリーガー(アビスパ福岡、ザスパクサツ群馬など)で現FCジュニオール代表を務めている。ひぐらしひなつさんはライターで、大分トリニータの番記者として様々な媒体で執筆活動をされ、最近では「救世主監督 片野坂知宏」が好評。午前中にはヴェルスパ大分の中1とFCジュニオール小6選手に参加してもらい、指導実践を行っていたのだが、その時の振り返りをしたり、それ以外にも育成をテーマに日独の違いについて話したり、ドイツの育成事情を実際の映像で見てもらったり、参加者から質問を受けたりしながら、非常に密度の濃いトークになったのではないだろうか。

今回はその時の一部をこちらでご紹介したいと思う。

ひぐらし「ドイツでは保護者や指導者が言いすぎないような対策とかはどんなのがされているんですか」

中野「基本的なところでドイツだと特に低学年サッカーの間は保護者にも、指導者にも過剰な声かけにならないように気をつけましょうという声かけはずっとされてきてますよね。サッカーの大会があるとしたら『今日は子どもたちの試合であり、主役は子どもたちですよ』とか、『これはチャンピオンズリーグの決勝ではないですよ』、『この試合に勝った負けたで何かが変わることもないです』というのを、大会前に本部からアナウンスがあったり、プラカードにして目にしてもらったりというのは行われてますね。保護者はピッチわきで試合を見るのではなく、少し離れたところから観戦する。とはいえ、やっぱり我が子の試合となるとエキサイティングしてしまう親御さんだっています。そうした傾向は大都市に行くと強くなったりしますね。そうなると高圧的な態度を取ったり、罵声を飛ばしたりという人も出てきてしまったりする。そうしたことが続くと、親が試合を観戦できるゾーンがさらに遠くに設置されたりするようです。子どもたちが子供らしくプレーできる環境を作るためにはどうしたらいいのか、というのはつねに考えられているように感じられますね」

ひぐらし「育成って何か、というところで、大人につなげていくのが育成ではないですか。私はプロ選手の取材をしているので特にプロサッカーで一番求められているのが判断力というところなんですよね。自分で判断して行動する。正しいプレーの判断ができるのか。しかもそれを組織の中でやる。日本て今までそうしたところの考え方とか文化が昔からは根付いてないと思うので、トップチームの選手の中にも苦労したりしている人はいるんですね。向き不向きもあるかもですが、その辺りを育成年代からやっていくのが大切ということになりますよね」

(残り 3050文字/全文: 4197文字)

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