【サッカー人気5位】白井永地『毎日のトレーニングであらため…

中野吉之伴「子どもと育つ」

新企画:読者の質問にお答えます。「ドイツにもサッカースクールがありますか?」「ドイツの子どもはどんな自主練をしますか?」

▼ドイツに戻ってすぐに実践。現場の空気はやっぱりいい

日本からドイツに戻って6日目。ようやく時差ボケ、一時帰国中の疲れが取れてきた気がする。先週末の土曜日には指導するフライブルガーFCのU13チームと一緒に、スイスとの国境近いショプフハイムという町で行われた室内サッカー大会に参加してきた。6チーム×2グループで総当たり戦を行い、4位までが準々決勝に進出。グループA1位xグループB4位という組み合わせで進んでいくという形式だった。FCバーゼル(スイス)、FCミュールーズ(フランス)という国際色に加え、地元の強豪街クラブの多くが集まった大会だったので、レベルも総じて高い。オーガナイズ面でもスポンサーが食事代を出してくれるなどサポート体制が丁寧で、朝9時半から夕方18時までの長丁場だったが、大きなストレスもないまま過ごすことができた。

それにしても現場に出ると、やはり気持ちが引き締まる。うちの選手はグループリーグで、1学年下のチームだったとはいえ、CL、ELの常連クラブであるFCバーゼル、そしてこの大会を優勝したオッフェンブルガーSVにそれぞれ勝利するなど、納得のいくパフォーマンスを披露くれた。それも内容的にも相手を押し込んでの快勝だ。私が日本で不在時にも、アシスタントコーチのマヌとマルクスは、子どもたちに素晴らしいトレーニングをしていたんだなと感謝の思いが絶えない。昼食後に気が少し緩んでしまったのか、プレークオリティが下がってしまったのは反省材料だとはいえ、確実な成長を見せてくれたことを素直にうれしく思う。今週から後半戦に向けて、通常稼働していく。どんな時間を共に過ごせるだろう。楽しみが尽きない。

▼ 宇都宮徹壱さんからのアドバイスを実践したい

さて、今回の日本滞在中に親交ある宇都宮徹壱さんと当WEBマガジンの運営について、アドバイスをもらえる時間があった。皆さんご存じの通り、宇都宮さんは日本のスポーツライター界における第一人者であり、私もいつもお世話になっている。このWEBマガジンをより魅力的なものにするために、宇都宮さんならではの視点によるヒントをいくつもいただいた。それを今後実践していきたいと思う。

当WEBマガジンはサッカーの持つ多様さ、豊かさ、喜びをサッカーが好きな人みんなが享受できるようになるために、ドイツのサッカー現場からサッカーと生きる生き方、関わり方を伝えていくことを大切にしている。その中でサッカーと人と社会と地域がどのように結びつき、そのなかで育成指導者がどうあるべきかというところを掘り下げていきたい。

ただそれがこちらからの一方通行になってしまったらもったいない。そこで読者のみなさんとの交流を今後より密にしていきたいと考えている。そこで第一弾として、毎月隔週で「読者の皆さんからの質問にお答えします」というコーナーをスタートさせようと思う。皆さんが疑問に思っていること、整理がついていないこと、ドイツだとどうなんだろうということを随時募集し、それにQ&A形式でどんどんお答えしていくという形をイメージしている。ぜひ気軽に質問を送っていただきたい。

今回は、まず一時帰国中に各地でよくされた質問からいくつか取り上げてみる。

Q1.ドイツではサッカースクールはありますか?

A1.あるはある。ドイツでも都心部を中心に全国的に少しずつ増えてきているようだが、ただ絶対数はまだまだ非常に少ない。日本とは比較にならない。お金をかけて、時間をかけて、チーム練習以外にまでサッカーをしようとする子ども・家族というのは全体的に少ないようだ。

なぜそこまで需要がないのか。主な理由は2つ。1つ目はサッカーはお金をかけてまでするものではない、という美徳が今なお根強いから。地元のサッカークラブに行けば年会費60€(約7~8000円)で週に2回のトレーニングと週末の試合を楽しむことができる。それ以外の時間でサッカーがしたいなら、友達と町中のボルツブラッツ(ボール遊びもできる空き地)にいってミニゲームをすればいい。教わるより遊べ。その方が子どもたちはいろんな大事な要素を自然の中で学ぶことができるのだ。

2つ目はやりすぎが成長を妨げるという考えを持つ大人が多いから。やればやるほどうまくなるわけではない。追い込めば追い込むほどいい選手が生まれるわけではない。子どもには子供の時間と世界とルールが大切。子どもの時に子どもらしいことができないで、のびやかに育つことができるだろうか。

日本一時帰国時に、所属チームに加えてスクールを掛け持ちでやっていて、ゾンビみたいな顔色でサッカーをしている子がいるというホラー話を聞いたが、これが笑い話にならないところがなんとも哀しいことではないか。その子だって最初はサッカーが大好きだったはずなのだ。そんな気持ちでサッカーと向き合いたくないはずではないのだろうか?

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