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中野吉之伴「子どもと育つ」

息子が教えてくれたこと。強制されてする「努力」や「苦労」は大変。でも…

こんにちは。水曜コラム担当のゆきのです。

6年生の長男の通うギムナジウム(小学校高学年・中学・高校までの一貫校)では、9月~1月までの前期が終わり、2月に入ると通知表が届きます。成績評定を終えて、やっとテストと課題提出の嵐から解放された長男。年明けから1月の間中ずっと、五月雨式に続くテストや提出物の山に追われる毎日だったので、大きな山を越した長男には、通知表の中身よりもまず「お疲れ様、よく頑張ったね」という気持ちでいっぱいです。

2月に入ると、今度は一転してのんびりムード。2月下旬からの復活祭(カーニバル)休暇までは宿題も少なめで、ゆったり過ごせるようです。

そんな息子が、ぼそりと「日本の学校のほうがきっと大変だよ」とつぶやきました。確かに息子と同年代の日本の友人は、日々の学校生活に加えて、塾通いをする子、中学受験をする子、部活に明け暮れる子となかなか忙しそうです。でも、私自身には、彼の年齢のときにこんなにハードに勉強していた記憶はありません。ドイツの学校のほうが大変なのでは?

長男「だって日本より休みが多いし、休みの間は宿題がないもん」

私「確かにそうだけど、でも休暇の前か後にはテストがあっていつも忙しいじゃない?休暇後にテストがあったら、気になってゆっくり休めないと思うんだけど」

長男「だって宿題だったら絶対やらなくちゃいけないじゃん。休み中の他の予定とか、テスト範囲の得意不得意に関係なく、出されたものは絶対やって提出しなきゃいけないんでしょ?テスト勉強だったら、わかってるところは飛ばすとか、自分の苦手なところ中心に頑張るとか、自分の予定を優先させて『やらない』っていう選択肢もあるもん

なるほど。能力や意欲に合わせて達成目標を各自で設定できる“テスト勉強”よりも、やるべき絶対量と内容が一律に決められている“宿題”のほうが大変に感じるということ。自分の身に置きかえてみたとき、私にはとても納得のいく話でした。

toyaさんによる写真ACからの写真 

自分で「ここまではやろう」と決めた目標に向けて頑張ること。

誰かに「ここまでは絶対にやらなくてはいけない」と決められた目標に向けて頑張ること。

みなさんは、どっちが頑張れますか?どっちが苦しいですか?

自分で「徹夜してでも明日までにこの仕事は終わらせる!」と決めたときの徹夜と、

上司に「徹夜してでも明日までにこの仕事を終わらせろ!」と決められたときの徹夜、

どっちがつらいですか?

こんなの作ったり

子どもは時として、ものすごい集中力を発揮しますよね。子どもには無理だろうと大人が想定していたことを、軽々と飛び越えたりしますよね。レゴで緻密な超大作を作ったり、ものすごく難度の高いゲームをクリアしたり、驚くような距離を踏破したり、分厚い本を一気に読破したり……。

そんなことができるのは、自分の意志で「やりたい」「やり通したい」と決めたことだからじゃないかと思うんです。周囲から押しつけられた目標だったら、途中で投げ出したり、ズルをしたくなったり、とりあえず終わらせることだけが目的になってしまいます。例えやり通せたとしても「嫌だった、つまらなかった、つらかった」というネガティブな手応えしか残らないのではないか。そんな気がします。

DragonOneさんによる写真ACからの写真 

スポーツでも勉強でも仕事でも、つらくなったとき、伸び悩んだ時、自分で自分の努力を引き受けられる人間は強いです。でも、強制されてする努力や苦労は苦しい。周囲の掲げる目標を達成しようとして、周囲の期待に応えようとして、子どもが頑張り続けられなくなってしまってはただただ悲しいばかりです。

「こうあるべき」「ここまではやるべき」という目標を一方的に押しつけるのではなく、子どもがまず目標を見つけられるようアシストすること。そして、その目標を達成できるようにサポートすること。それが大人の役割なのではないでしょうか。

今週もお読みくださってありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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