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中野吉之伴「子どもと育つ」

日本発のカードゲームがドイツでブレイク、そして進化。「街コロ・フッスバール」の話

こんにちは。ドイツの子育てや日常生活のお話をお届けする無料コラム。前回は重たい話になってしまったので、今回は楽しいゲームの話です。

みなさんは「街コロ」というカードゲームをご存知でしょうか?プレイヤーはそれぞれ自分の街のオーナーとなって、自分の街に様々な店や施設を建設。豊かで発展した都市を作ることを目指します。

オフィシャルページはこちら。物件は全部カードになっていて、基本的に、手軽に買える安い物件からは少額の収入、高額の物件からは高収入が得られる仕組み。

最初の街…というより村には、「麦畑」と「パン屋」のカード、そしてわずかなコインしかありません。各プレイヤーはサイコロを振って(ゲーム名の「コロ」はここから来ています)、出た目に応じた額のコインを稼ぎ、新たな物件を手に入れたり、他のプレイヤーの資金稼ぎを妨害したりしながら街を拡張させていきます。それぞれの街には「駅」「ショッピングモール」「遊園地」などのビッグプロジェクトがいくつか予定されており、これらのビッグプロジェクトを最も早く完成させた人が勝ちとなります。

もともと日本で発売された「街コロ」ですが、英語やフランス語、そしてドイツ語版が販売されると各国のゲーム賞にノミネートされ大きな話題になります。そして2018年、ロシアワールドカップに合わせてドイツでリリースされたのが「街コロ・フッスバール」。そう、街コロサッカーです。

基本ルールは「街コロ」と同じ。プレイヤーは「グラウンド」「チケットブース」そして小さな「屋台」(下の写真下の3枚のカード)があるだけの小さなサッカークラブのオーナーとなり、サイコロを振って資金を稼ぎ、グラウンドの設備を充実させてクラブを経営していきます。ほとんど何もないグラウンドに観客席やナイター設備を備えつけて徐々に立派なスタジアムに変え、最終的には自前の育成組織やサッカーミュージアム(下の写真、上の4枚のカード)まで運営するビッグクラブにまで育て上げることを目指します。

本家「街コロ」も「街コロ・フッスバール」も、基本的にはどんどん投資して手持ちの物件や設備を増やさないと収入は増えません。サッカー版の場合、チケットブースや屋台、ファングッズショップなどは比較的低予算で建てることができますが、選手や監督の獲得となるとまとまったお金がかかります。ただし、これらの物件や設備には全てサイコロの目が割り当てられており、せっかく投資してもその目が出なければ収入にはなりません。新加入選手は「6」なので、高い移籍金を払って獲得してもサイコロで6の目が出なければ全く活躍してくれないわけです。

新加入選手。カード上部の数字がサイコロの目、左下のコインに書かれた数字が価格。自分のターンに6が出れば他の全員から2コインずつもらうことができますが、6が出ないと何も起こりません

我が家ではここで性格が出ます。長男はどのサイコロの目が出ても何らかの収益が出るよう、広く薄くバランスよく設備投資したいタイプ。一発逆転は起こりにくいですが、サイコロの出目にあまり左右されず毎ターン安定して収入が得られます。一方の次男は、ここ!と決めたポイントに重点的に投資するため、「チケットブースは1つしかないのにファンショップが4カ所もある」とか「ビジター席ばかり多くてメインスタンドがないのにファンクラブ専用のシャトルバスはある」といった謎のスタジアムを建設して家族から総ツッコミを受けるのですが、ハマるとものすごい額の収入を一気に手にして圧勝する可能性もあります。

堅実経営を目指すオーナー(左)とギャンブル体質のオーナー(右)

実はドイツではボードゲームやカードゲームがとても盛ん。おもちゃ屋のゲームコーナーの棚には「モノポリー」や「ウノ」などの超定番ゲームから新作までゲームがギッシリ並んでいますし、学校や児童館、図書館など子どもが集まる場所には必ず何十種類ものゲームが揃えられています。街コロのように作戦と運とが組み合わさったものもあれば、純粋に運を競うもの、綿密に作戦を練って戦うものなどゲームの種類もジャンルも本当に多種多様です。

家庭や友人間で気軽に楽しむことができるのはもちろん、スポーツや音楽、芸術と同じように、これらのゲームもVerein(フェアアイン=公益法人)という形式で愛好家たちの活動が支えられ、文化活動の一環としてドイツの生活に深く根付いています。

もちろん今のドイツには厳しい外出制限があるので、Vereinとして集まって活動を行うことは禁止されていますが、家の中で家族で遊ぶには何の問題もありません。最大4人まで遊べる街コロは4人家族の我が家にぴったり。最終的にはサイコロ運で勝敗が決まるので、ルールさえ理解すれば大人も子どもも同じように遊べるところもファミリー向けです。自宅で家族で過ごす時間が増えているけど、そろそろネタ切れ…そんな皆さんに、街コロはとってもお勧めです。街コロサッカーも是非日本で発売してほしい!

今回もお読みくださりありがとうございました。次回もよろしくお願い致します。

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