中野吉之伴フッスバルラボ

アーカイブ:インタビュー・対談(ブンデスリーガクラブ育成コーチ、スタッフなど)

松岡GKコーチ「ドイツには色々な人種がいるので、いい意味でいろんな人がいて、それをみんなが理解して、リスペクトを持ってやっている」(20年4月27日)

ブンデスリーガ2部シュツットガルトのU14・15でGKコーチを務める松岡裕三郎さんとのインタビュー第一弾。ドイツではGKが人気なのはやっぱりどこでもだれでも芝でプレーできるという環境面でのメリットが大きい。でもそれだけではなくて、GKというポジションをどう理解されていて、どうサポートされていて、という側面も欠かせないはず。その辺りから話をしてもらった。

松岡GKコーチ「練習でやったことを試合で出せるようになったら本当に嬉しい」(20年5月1日)

松岡GKとのインタビュー第2弾。育成GKコーチとして心掛けていること、アマチュアクラブとプロクラブにおける仕事での違いなどなど。試合のビデオ撮影で、アウェー戦の時は対戦相手に頼んで映像をもらうという話は面白かった。

松岡GKコーチ「あきらめずに、やり続けて。いつ声がかかってもいいようにちゃんと最新のトレーニングを勉強してやっていた」(20年5月9日)

松岡GKとのインタビュー第3弾。シュツットガルトキッカーズ(トップチームは5部所属)の育成でGKコーチを務めていた松岡コーチがどのようにVfBシュツットガルトでチャンスをつかんだのか。GK育成に関して技術の使い方、選手との向き合い方についての興味深い話もあります。

フットボナウトとホッフェンハイム。最新トレーニング機器導入の決断要因は「勇敢に」「革新的に」というクラブ哲学(19年12月11日)

ホッフェンハイムのスポーツイノベーション部門チーフのラファエル・ホフナーさんを取材したことがある。ハイテクイノベーションをテーマにしながら、話は人のあり方、接し方、かかわり方についてに広がっていく。技術があればなんとかなるわけではない。最終的にはやはり人の取り組みが重要になる。そんなことを改めて感じさせてもらえた。今回は当時のインタビュー全文をこちらでアップしたいと思う。

テクノロジーを使うことが成長をもたらすんじゃない。より成長するために意図を持ってテクノロジーを活用するから意味があるのだ(19年12月13日)

ホッフェンハイムのラファエル・ホフナーさんとのインタビュー記事第2弾。

有名クラブや学校が行っているトレーニングだからいいわけでもないし、高額の最新機器だから選手を成長させるわけでもない。ホフナーさんとのインタビューを読み返してみると、私たちはどうあるべきかという点に関する示唆が非常に深く含まれている。フットボナウトという最新トレーニング機器がどうすごいのかという表面をなぞるのかの話で止まるはずがない。私にしても生きたディスカッションができる喜びがすごくあったのを思い出す。

後編もぜひ楽しんでいただきたい。

大人の過保護とストレスがもたらす弊害とは?子供の成長になにより大切なことを考える(19年7月26日)

現役時代ケルンやレバークーゼンで活躍し、ドイツ代表歴もある名ディフェンダーだったルーカス・シンキビッツ(現フォルトゥナデュッセルドルフU23コーチ)と、1.FCケルンの様々な年代で監督、そして育成部長を務め、ドイツサッカー協会でもインストラクター、ケルン体育大学で講師も歴任していたクラウス・パプストとの座談会は、それぞれに熱い思い入れがあるのでとても興味深いものだった。

シンキビッツとは初対面だったが、ドイツサッカーの在り方から育成全般に至るまで様々なテーマに対してとても鋭く、論理的な意見をズバズバ指摘した。私とパプストは、何度もうなずきながらいつの間にか聞き役に回っていた。

モラス「育成や女子チームにだけじゃなくて+αで社会のための活動をしているクラブもたくさんある。でもみんな知らないから結局バルサとかバイエルンを語りだす」(19年6月24日)

親交あるモラス雅樹さんの現在地を取材するためにインスブルックを訪問したのだが、取材後フライブルクに戻って数日経った頃に、日本からのビック・ニュースに驚かされた。モラスさんがヴィッセル神戸のアシスタントコーチに就任させるとのことだった。そんなことは思いもしなかったが、一方で、モラスさんと監督のトルステン・フィンクが「日本でどんな仕事をするのか」ということは楽しみで仕方ない。

モラスさん関連の記事はフットボールZONEで書かせてもらっているので、このWEBマガジンでは彼と交わした何気ない、でもどれもとても興味深かった会話の一部をお届けしようと思う。では、ご一読を。

モラス「日本の武器でよく『勤勉、組織的に、みんなで、走り抜いて』というけど、でも、それは他の国も普通にやっている」(19年6月28日)

モラス雅輝さんとの話で必ず話題に上がるのがフォルカー・フィンケだ。モラスさんは浦和レッズ時代に彼のもとでコーチとして活躍していたし、私はSCフライブルクで研修を受けた経歴もあるので、クラブスタッフからフィンケのすごさをこれでもかと耳にしている。

モラスさんとのインタビュー第2弾をお楽しみに下さい。

1.FCケルンの元育成部長を務めたクラウス・パプスト氏に話を聞いた(19年3月25日)

ブンデスリーガクラブの『1.FCケルン』で育成部長を長く勤め、ケルン体育大学でも教壇に立ち、ケルンで最初のサッカースクールを設立したクラウス・パプスト氏とのディスカッションを紹介したい。

パプスト「キチ、私も何度も日本に行ったことがあるからそうした話はよく聞くよ。みんなプロ選手になろうと、みんなをプロ選手にしようとでも思っているかのようだな。でも、子どもたちがなんでサッカーをしに来ているのかを忘れてはダメではないかな?」

クラウス・パプスト「僕らがまず重要視しているのは常識ある子を育てること」(19年3月29日)

クラウスとのインタビュー記事第2弾。

パプスト「その通りだね。僕がいつも思っているのは、勝つために最終的に必要なのは自分たちの長所だってことなんだ。短所を直すことも大事だし、ほったらかしにしておいてOKということはないよ。でも、短所を直すことが勝つことにつながるかというとそういうわけではない。相手を上回れる部分がなければ難しいからだ。だから、長所で短所を補えるようにならなければならないと思うんだ。

その事象から逃げることは賢くはない

ヘルタベルリン元育成部長フランク・フォーゲル「両親から子どもへの期待は大きい。だがあまりに活発に関わろうとする両親は問題になることが多い」(17年12月11日)

大都市ベルリンに居を構えるヘルタ・ベルリン。社会情勢も影響し、自分から取り組もうとする子が減ってきていると感じているという。そんななかプロクラブとしてできることは何だろう?親に対してはどんなアプローチをすべきなんだろう?元育成部長フランク・フォーゲル氏に尋ねてみた。

「ヘルタベルリン元育成部長フランク・フォーゲルが語る。タレント性がいくらあっても経験を積めなければ成長はしない」(17年12月15日)

フォーゲル氏へのインタビュー第2弾。選手には「ここが僕の居場所なんだ」と感じられることが、彼らの成長に大きな意味を持つ。家族と一緒に過ごせて、学校との関係も良好な中で、サッカーに集中して取り組める。そのことの大切さを親にも伝え、何が本人の成長にとって一番いいのかを一緒に考えてもらう。しかし、それでも選手をいつまでも保持できるという保証はないという。

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