【サッカー人気4位】なぜJ1で4-3-3が急増しているのか…

中野吉之伴フッスバルラボ

新型コロナ対策の制限が緩和されたドイツ。接触を避けながらサッカートレーニングを行うために遵守しなければならない規約ってどんな感じ?

▼ ドイツ便り Vol.3
制限が少しずつ緩和されてきたドイツ

新型コロナウィルスの影響で様々な活動が制限されていたドイツだが、5月6日の閣僚会議で、今後少しずつ緩和される方向で決議がされた。感染者数・率の少ない・低い地域からスタートし、衛生管理の条件を満たした店舗はほぼすべて営業再開できるようになってきている。

僕が暮らすフライブルクのあるバーデンビュルテンブルク州はドイツ全体で2番目に感染率が高い地域ではあるが、それでも先週半ばからは町中の博物館や郊外の動物公園は再オープン。子供たちはやっとまた公園で遊ぶことも許されるようになった。

これまで苦しい状況にいた飲食業界も、ようやく来週からテーブル間の距離、従業員のマスクや手袋の着用、殺菌消毒など衛生管理の徹底を条件に、店を開けることが可能になった。好天が続いていただけに、制限がある中とはいえ、これでまたオープンカフェでコーヒーを楽しんだりすることもできる。

あるいは3月に誕生日を迎えていた長男は友人から商品券をプレゼントとしてもらっていたのだが、その商品券でやっと欲しかったゲームが買えると大喜び。先日、二人で街中のお店まで行ってきた。

▼ 入り口で入場制限

僕らが向かったのはミュラーという百貨店。地下1階、地上3階の建物内には様々な種類の商品が売られている。店の入り口は一か所に限定。建物内に入れる人数は100人と制限されており、客は入り口でラミネートされた入場券を手渡されて、中に入る。

店を出るときにはその入場券をスタッフに返却し、そこで殺菌消毒。そして順番待ちをしている次の客が入場券をもらうというシステムだ。

入場券はこんな感じ。

店内はみんなマスク姿だけど、でも変な違和感はない。普通に買い物ができる。長男も目当てのゲームを見つけて、無事に緩和後最初の買い物を終えることができた。

▼ スポーツのトレーニングもやっと再開へ

緩和政策を受けて、これまで敷地へ入ることも許されなかったスポーツ活動も少しずつまた許可されるようになってきた。最初はボディコンタクトの少ない、テニスやゴルフ、卓球というスポーツからとされ、チームスポーツが再開されるのはまだだいぶ先だろうという話だった。

ところが、思いのほか早く次の展開が待っていた。トレーニング制限を厳しく定めることで、チームスポーツのトレーニングも許可が下りたのだ。州ごとに危険度は違うので、ガイドラインは各州が厳格に定めている。

例えばフランクフルトを中心とするヘッセン州では、「ヘディングやスローインは禁止」「マーカーやコーンなどは練習後必ず殺菌消毒」「練習場へ来る際に、誰かに車に乗せてもらうのは禁止」をはじめ、厳しい線引きを規約でまとめ上げているという。

そんな中、感染率の低いザクセン州では一足先にトレーニングが再開され、それがニュースにもなっていた。

どれだけ細かい規定があったとしても、やっとまたサッカーができる喜びに比べたら、大したことではない。今だったらボール拾いでさえ、アトラクションではないか。グラウンドを駆け回る気持ちは格別なことだろう。

▼ コンタクト防止対策。フライブルクの場合。

長男・次男がプレーするSVホッホドルフでもさっそくトレーニング再開に向けて様々な規約をまとめあげられたので、それをご紹介したい。

1.トレーニングは小グループでのみ可

1グループは指導者1人選手4人を上限とされている。州からの連絡によると、1000㎡につき1グループのみトレーニングが許可されている。フルピッチが約4000㎡なので、半面ごと2グループ、合計4グループが同時間帯にトレーニングできると設定している。

トレーニンググループはいつも同じメンバーではなく、毎回変更してもよい。

2.グラウンドは天然芝と人工芝両方使用

雨天時は天然芝グラウンドでのトレーニングは禁止。そのため、各チームのグラウンドの割り当てはどちらかに偏ることなく、交互に使用するように割りふる予定。

3.グラウンドへの入り口は特定

選手、監督・コーチは特定された1つの入り口のみを使用する。クラブハウスへの立ち入りは禁止(トイレの使用を除く)。入り口前には1.5mの距離ごとに線が引かれ、中に入る前に選手は殺菌消毒を受ける。

各トレーニング前に該当トレーニンググループを担当する監督・コーチの一人がコントロールをし、トレーニング開始時に門を閉じる。

4.グラウンドへの行き方

敷地内に入ったら選手は寄り道せずにグラウンドへと向かう。グラウンドわきにはテーブルが設置されるので、そこに選手は飲み物や荷物を置くことができる。1つのテーブルにつき、2人の選手のみ使用するようにする。

5.控室・トイレの使用

クラブハウス内の控室、シャワールームの使用は禁止。選手は家で着替えて練習に来て、練習後は着替えずに家に帰らなければならない。トイレへの入り口はオープンされている。トイレは1人ずつ中に入って使用する。入り口には「トイレ使用中」の掛札があるので、それをひっくり返す。

6.殺菌消毒

練習後にも選手は手を殺菌消毒する。靴磨き場所を殺菌消毒場所として、クラブは十分な消毒関連品を準備する。

7.手袋の着用

監督・コーチは手袋の着用を推薦されている。トレーニング用具には素手で触れない。クラブが使い捨ての手袋を準備する。

8.見学は禁止

家族でもトレーニングの見学は禁止される。選手をトレーニングに送り、迎えに来ることは問題ないが、トレーニング中に敷地内、敷地わきにとどまることは許されない。別入り口からクラブハウス内のレストランを訪れるのはオッケー。

9.参加記録を取る

練習参加者の記録を毎回しっかりと書式で残す(日時、場所、氏名など)。

10.練習終了後は速やかに敷地を去る

練習終了後に選手は速やかに敷地を去らなければならない。次にトレーニングを行うグループと敷地内で遭遇することのないように気を付けなければならない。

11.練習時間はゆとりを持って調整

各トレーニンググループの練習時間が重複したりしてはならない。それぞれの練習の間には最低でも15分間の時間的ゆとりを持つようにする。

12.週末もトレーニングは可能

練習時間枠として、土曜日と日曜日も使用可能とする。

13.トレーニングにおける注意点

練習中、選手間の距離は常に2m以上離れることが義務!

ステーショントレーニング、ランニングトレーニング、筋力トレーニング、パス・シュート練習などが推奨される。

ゲーム形式のトレーニング、体が接触する競り合いが起こるトレーニング、ミニゲームに当たるトレーニング内容はすべて禁止。

ドイツサッカー協会ホームページ(DFB.de)、あるいはアマチュアサッカーホームページ(Fussball.de)にて、このコロナ条件下のトレーニング内容のヒントについて、毎週各年代別カテゴリーごとにアップされるので、それを参考に。

14.トレーニング中の立ち振る舞い

身体が接触する挨拶(握手やハグなど)は禁止。飲み物は自分の水筒に入れて家から持参する。唾を吐いたり、鼻水を飛ばしたりしない。挨拶をしたり、話をするときは、ソーシャルディスタンスをしっかりととる。

15.コミュニケーション

育成部長より各親あてに手紙が送られ、今後のプラン、展望などについて伝えられる。規約を守れない場合、選手のトレーニング参加を禁じる項目も含まれている。

両親、あるいはそれに該当する人物は、クラブ側が提示するプラン・規約について一読し、子どもがその条件下でトレーニングに参加することを許可するために、規約書にサインをして提出する。

 

クラブ総出でスポーツ活動再開に向けて急ピッチで準備を進めている。サッカーだけではなく、ほかのスポーツもそれぞれ無理なくできる形を模索していることだろう。

僕が指導者としてかかわるフライブルガーFCでも近々ガイドラインが作り上げられる予定だ。

練習が再開されたら、またその様子を当WEBマガジンでリポートしたいと思う。

 

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