中野吉之伴フッスバルラボ

「サッカー、休み、部活、学校、先生、政治、環境」。様々なテーマを様々な視点でディスカッションしている交流会の様子をご紹介!

▼ フッスバルラボ交流会の様子をご紹介

当フッスバルラボでは毎月1-2回会員限定の交流会を開催しています。サッカーのことだけではなく、「部活動のあり方」「休みの大切さ」「政治とスポーツ」などなど、毎回本当にいろいろなテーマで熱くディスカッションを行っています。

参加者は学校の先生、街クラブの指導者、日本指導者協会インストラクターなどなど多岐にわたっており、僕からだけの話ではなく、それぞれの視点や解釈から、彩り豊かな意見に触れることができる場です。

今回は第3回交流会の一部を文字お越ししたので、そちらをご紹介します。ここでは僕と藤原明夫さん(日本サッカー指導者協会セミナーダイレクター/つくばFCクラブアドバイサー/JFA夢フィールドラボ長/大学非常勤講師)がメインでほとんどしゃべってますが、普段はほかの方からもお話を伺っています。

次ページには動画もアップしてあるので、そちらもぜひご覧ください。

 「休みが大事」をどのように伝えるべきか

中野 部活に対してもですけど、夏休みを、というか夏休みだけではなくて、休みというのをどうとるのか、どのようにとらえるのか、その大切さをどう伝えるのかというのはすごく大事なテーマ。

でもこちらが『休むのは大事なんです!』というだけではなかなか伝わらないのが現実で、ここをどうすればいいのか。動きをもたらすためにはどうしたらいいのだろうかと?

『ドイツの人が休むのはいいですね』で終わってしまってはもったいないし、しょうがない。でも日本の部活で『大会があるから休み返上で頑張りましょう!』としている人たちにどうやったら伝えられるのか。

藤原 例えば、東京都のいくつかの区では夏を40日間休みにしましたよ。休みはしっかり休めと、というのを打ち出しているところも出てきている。地域によっては宿題は極力出さないようにしよう、というところもあるわけです。そういう考えの人も出てきてはいる。でも全体的にはまだまだだったりするのはあります。

中野 いいことやってもそれが伝わりきらなかったり、広がらなかったりしたらもったいないですよね。でもそのためにはマンパワーが必要で。『どこそこの地域でやりました』というのを、ではなぜそれをやったのか、どんな効果があったのかというのを深掘りして、丁寧に伝えて。というのを知ってもらうための機会やネットワークを作り、他の地域でも試してもらう、ということをやっていくには一人二人でできることではないのは確か。

行政や学校ともうまく連携しながら、というのが望ましいのでしょうけど、でもだからといってそこで例えば学校の先生が『これも大事だからやってください』としょい込ませる負荷がこれ以上多くなってしまったら、それは別の大きな問題になってしまう。

(残り 4312文字/全文: 5451文字)

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