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中野吉之伴フッスバルラボ

【コラム】試合は最高のトレーニング。子どもの試合環境を整えることの重要性

こんにちは!フッスバルラボ編集・管理人のゆきのです。

今日はまず今週公開されて、SNSなどでも既に大きな反響を頂いている中野吉之伴のこちらの記事から。

REAL SPORTS ”リフティングできないと試合に出さないは愚策? 元ドイツ代表指導者が明言する「出場機会の平等」の重要性”

 

なにを考えているんだ????
子どもたちにとってベストのトレーニングは試合なのに?????

ベストのトレーニングは試合。元ドイツ代表DFルーカス・シンキビッツの揺らぐことのない信念です。サッカーに限らず、日本には一度も公式戦に出ることなく中学や高校の3年間の部活人生を終える子どももいると聞いたら、彼は一体どんな顔をするのだろう、と思います。

先日行われた長男の野球の親善試合では、その対極にあるような光景を見ることになりました。

秋の短いドイツでの野球シーズンは、4月から7月までのごく短い間。コロナ禍でその間に公式戦を全くすることが出来なかった今年は、まだ天候の良い9月から10月初旬のうちに数試合の親善試合が組まれています。

そもそもが野球知識の薄い私は、日本では高校野球やプロ野球をテレビでなんとなく眺めたことがある程度。少年野球の現場は知りませんし、ドイツでも息子のチームを通してようやくいろいろなことが少しずつ分かってきたばかりなのですが、そんな素人の目から見てもとても興味深い場面や展開がいろいろありました。「興味深い」とは野球の試合を観る観客として面白いかどうか、試合のレベルがどうかという前に、それがプレイする子どもたちにとってどうか、という面でです。

まず、点がどしどし入ります。びっくりするくらい簡単にランナーが帰ってきます。フォアボールと、キャッチャーの捕球ミスからの走塁が多いからです。打って入る点よりこちらのほうがはるかに多い。1715なんてスコアになることも、どうやら普通のようです。日本の少年野球もこんな感じ?と、子どもの頃野球をやっていた人に聞いてみると、

「日本だとそもそもある程度コントロールのできる子しか試合に出られない。コントロールが悪いと試合に出してもらえないから、出たい子は山ほど自主練するのが普通」

という返答が返ってきて、ちょっと言葉に詰まってしまいました。上手くない子はそもそもピッチャーにはなれない、ピッチャーになりたければ上手くなるしかない、上手くなるためには地道な練習の積み重ねあるのみ。という考え方が、日本ではまだまだ一般的なのでしょうか。ドイツでの考え方は逆で、上手い下手に関わらず投げてみたいという意欲のある子をどんどん起用して経験を積ませます。投球制限もあるので必ず複数の子が登板しなければなりません。もちろん指導者も必ず何人かがマウンドに立てるよう事前に練習メニューをつくり、準備しておきますが、練習での出来不出来に関わらず試合には必ず起用します。これはキャッチャーも、他の全てのポジションも同様で、ピッチャーの交代に合わせて子どもたちはポジションをどんどんローテーションし、様々な角度からそのゲームに関わることになります。

とちぎさんによる写真ACからの写真 

ちょっと子どものキャッチボールに付き合ってみるだけでわかりますが、子どものストライクゾーンくらいの狭い範囲に何球も安定して投げ続けること、それを確実に捕球し続けることは大人であっても難しいことです。それができて当たり前、できなければ試合には出られないという考え方では、そもそもドイツで野球の試合に出られる子どもは誰もいなくなってしまいます。シンキビッツ氏の言う「試合には全員が出る」「『楽しい!』と心の底から思える瞬間を子どもたちがたくさん持てる」ことがまず何よりも大切で、その結果フォアボール連発になったとしても決してネガティブにとらえず、逆に三振に持ち込めた相手がいたら監督も親も手放しで褒める。これがドイツ流のピッチャーの育て方のようです。

ただし、打てない球ばかりが続くと、攻撃側の子どもたちが打つ・走るという経験を積むことができませんし、守備側にとっても打球を取って送球するという動きがないので、特に外野の子たちにとってはかなり単調な展開になってしまいます。そこで、フォアボールが続いて満塁になった場合はピッチャーによる投球ではなく、バッターボックス横に監督や1塁コーチがやってきてボールをトスし、バッターはそれを打つ、という特別ルールも設けられています。日本でも同様のルールがあるのかと思って少し検索してみましたが、それに該当するようなルールは見つけることができませんでした。

自分の武器を生かすためにどうすればいいかにチャレンジしていく。そのベストの場が試合なんだ。だから試合環境の整理は欠かせない大事な基盤なんだよ。

というシンキビッツ氏の言葉は、彼一人のものでも、サッカーに限られたものでもなく、ここではスポーツ全般に広く適用される基本理念として浸透しており、マイナースポーツであっても、試合を通じて子どもが経験を積んで成長できる機会をしっかりと確保する努力がなされているということを、息子の野球の試合を通じて改めて実感したのでした。

今週もありがとうございました!来週も是非またお読みください。

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