中野吉之伴フッスバルラボ

【ドイツ便り】コロナ時代は代表チームのあり方も変わってくる。代表仕様の特別なサッカーを追い求めるのはこれまで以上にリスクが高くなる!

新型コロナウィルスの影響で代表選手派遣も簡単なことではなくなってきている。そもそも代表って何だろう?何のためにあるのだろう?そんなことを考えてみた。

▼ 代表招集をクラブが拒否できる

9月にスタートしたブンデスリーガは3節を終了した。絶対王者と思われていたバイエルンが2節で初黒星を喫したり、残留争いに絡むと思われていたアウグスブルクが連勝スタートを飾ったり、2節終了時にシャルケでは監督が交代したりと、今季も話題がたくさんだ。

そんな中リーグは一時中断し、今週には代表戦が行われる。日本代表はオランダでカメルーン代表とコートジボワール代表とのテストマッチを戦うが、新型コロナウィルスは代表戦のあり方にも影響を及ぼしている。

例えば大迫勇也が所属しているブレーメンは危険地帯に指定されている場所で行われる代表戦への選手派遣を拒否する姿勢を打ち出している。現在ブレーメン市は危険地域に指定されている場所から戻ってきた際に5日間の自宅隔離をしなければならないという規則を発令しているためだ。

世界各国それぞれの場所で状況が違うために、FIFAも代表戦から戻ってきた後に5日間以上の自宅隔離、あるいは何らかの制限が課される場合は、選手を派遣しなくてもいいという新しい規約を発表している。

そんななか、ブレーメンからだと唯一大迫だけが、危険地域のオランダでの開催ながら、カメルーン戦だけ出場するという条件で代表合流を認められているという。

フランク・バウマンSDは「(カメルーンとの)試合後直接ドイツへ戻り、そこから5日間自宅隔離となる。来週木曜日にはチーム練習に合流し、土曜日のフライブルク戦ではプレーできる」とプランを説明していた。

大迫にだけ例外が適用されたのは、1年以上代表から遠ざかっていることもあり、出場機会を可能にしてあげたいという思いからだという。

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