中野吉之伴フッスバルラボ

【観戦メモ】長谷部からの縦パスバリエーション。どこへ飛ばすかだけではなく、どのように飛ばすのかが的確だ

観客がまだ許可されていた頃のフランクフルトホームスタジアム

ロックダウン第2弾の影響でスタジアム取材がこれまで以上に難しくなった。そこで試合映像を見ながらメモしたものをまとめてアップしていこうと思う。

▼ フランクフルト―ブレーメン

長谷部の守備時のポジショニングは自分のスピードとパワーをしっかりと認知しているところから生まれている。裏へのパスを警戒し、相手の足からボールから離れた瞬間に一気に詰められるだけの距離を取っている。飛び込めるかどうかの判断基準がはっきりしているので、スムーズにボール奪取をすることができる。

鎌田のクロスが味方選手に届く。クロスは高さとスピードとタイミングが合うことが求められる。味方選手がどこにいるのか、どこから入り込んでくるのか、こぼれた場合どんな選択肢が生まれるのか。そうした要素を考慮されたクロスはゴールへの危険度が増す。

ブレーメンの守備組織は整理されている。どこならボールを持たせても大丈夫なのか、どのエリアに入ったらより激しくいくのか。いずれにしてもペナルティーエリア付近へのパスコースは的確に消されている。

(残り 1682文字/全文: 2220文字)

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