【抄訳】マラドーナ死去に対するドイツサッカー著名人の反応。ベッケンバウアー「マラドーナは一人のサッカー選手以上の存在だった」
天才。伝説。偉人。
様々な異名でサッカー界に君臨していたディエゴ・マラドーナが60歳で死去。
あれほどまでに自由自在にボールを操り、いつの時でも楽しそうにボールを追いかけていた選手は他にいない。プライベートではその天才性をコントロールできずに、様々なスキャンダルを起こしてはいたが、サッカーに対してはだれよりも真摯だったのではないだろうか。
僕はサッカーを始めたのが高校からで、マラドーナをまじまじとテレビで見たのは94年W杯が最初で最後。でも90年W杯のビデオは家で本当に何度も何度も見ていたことを思い出す。
指導者としてサッカーにかかわりながら、気がつくとやっぱりマラドーナという選手の偉大さに、その影響力の強さに、そしてそこからサッカーというスポーツの素晴らしさへとつながって考えることが多い。
歴史を変えた選手といっても過言ではないだろう。
ドイツサッカー界は代表戦で、あるいはクラブレベルで何度もマラドーナと対戦をしてきた。あの当時マラドーナを意識してきた。ライバル以上の崇高な存在。言葉でどう表現するのがベストかわからないけど、とにかくあらゆることを超越した存在だったのは間違いないのかなと思うのだ。
だからそんな偉大な選手の死去に、誰もが驚き、悲しみ、ショックを受けている。いくつかのコメントをまとめてみた。
ローター・マテウス 私の人生において半分を占める存在だ。私にとってベストの対戦相手で、サッカー界で最も偉大な選手の一人。60歳での死去は早すぎる。本当に悲しい。
ベッケンバウアー マラドーナは一人のサッカー選手以上の存在だった。芸術家だったよ。
カールハインツ・ルンメニゲ 彼とピッチで一緒に試合ができたことを誇りに思う。ディエゴ・マラドーナはサッカーの美しさを愛する人すべての心をつかみ取った。一つの偉大なサッカーの歴史が幕を閉じた。
オリバー・カーン 知らせを聞いてみなショックを受けている。偉大な選手でピッチ上の天才だった。いつあってもとてもハートフルな人間だった。
マヌエル・ノイアー 世界のサッカーにとって悲しい一日になった。生で見ることはなかったけど、彼がどれほどサッカーを愛していたかはわかっている。
▼ 追悼メッセージを紹介
サッカーと自分ということを考えたときに、本当に多くの人の心には「マラドーナ」という存在がいるのだろう。そして救いとなっているのだろう。
そのほかにも様々なメディアで様々な人が追悼メッセージを送っている。次ページではその中からベッケンバウアー、マテウス、ブッフバルト、シュトライヒのコメントをまとめたものを紹介したいと思う。
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