【ドイツ便り】ヨアヒム・レーフは本当にドイツ代表監督にふさわしいのだろうか?
▼ なぜ、ドイツは代表監督人事で荒れているのか
11月30日、ドイツサッカー協会は公式リリースで、ドイツ代表監督ヨアヒム・レーフの去就についてを発表した。
DFB首脳、ヨアヒム・レーフが今後もドイツ代表監督として歩むことをサポート
今日(11月30日)、ドイツサッカー協会(DFB)首脳陣は電話会議を行い、そのなかで2019年より舵を切った代表チーム再出発の道をこれまでと変わることなく進めていくという点で意見が一致した。
DFB会長フリッツ・ケラー、副会長アマチュアサッカー部門ライナー・コッホ、副会長プロサッカー部門ペーター・ペータース、会計シュテファン・オスナブリュッゲ、事務局長フリドリヒ・クルティウス(この日は病欠)と代表チームマネージャーのオリバー・ビアホフ、そしてレーフはフランクフルトにて会談。
代表チームにおける現状、スペイン戦での敗戦、ヨーロッパ選手権までの展望についてオープンでインテンシブな話し合いを行った。レーフは分析、イメージ、プランについてを明かし、首脳陣は代表コーチングスタッフの非常にクオリティの高い仕事内容、チームとコーチングスタッフの信頼関係、これまで、そしてこれからに向けてのはっきりとしたコンセプトは評価できるという点で同意見となった。
1試合の結果が代表チームと代表監督の評価基準にはならないし、なってはならない。
DFB首脳陣は21年欧州選手権への道において、欧州選手権本戦出場権獲得、ネーションズリーグリーグA残留、W杯予選第一ポット入りという既に重要なスポーツ面での目標に達していることで合意。ヨアヒム・レーフは今後も首脳陣からの信頼をえる。
会談とその後の電話会議では先のスペインとの敗戦もディスカッションされた。選手、監督、DFB、ファン、サッカーに関心を持つすべての人にとって0-6での敗戦は失望だった。
一丸となり、これからの欧州選手権への準備に目標へ向けて集中して取り組んでいくことが重要になる。ヨアヒム・レーフとそのコーチングスタッフは大きな挑戦となるこの状況においても、結果をもたらすしてくれると確信している。
代表監督はみんなが熱狂するような欧州選手権を迎えるためにすべての必要な手を打つことだろう。現時点では大会後も、具体的には22年ワールドカップ、そして24年ドイツで開催される欧州選手権にむけて、選択肢に入ってこなければならないという評価がされている。
こうしたDFBの決定事項に、正直ドイツ国内の反応は冷めている。やはりネーションズリーグのスペイン代表戦(11月17日)で0-6と完敗したことの衝撃は大きかった。1931年3月24日のオーストリア戦以来とも言われる惨敗なのだからそれも当然だろう。
「中盤と前線の選手が足を止め、相手ボールの行方を目で追うシーンのなんと多いことか。どのように守るか、どこに追い込むか、どこで奪うかという守備ルールが徹底されておらず、一局面ごとに「どうしよう?」と考えるため適切な判断を下すまで時間がかかってしまう」https://t.co/HmVMjLxfuZ
— 吉之伴@??サッカー指導者 (@kichinosuken) November 24, 2020
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