【育成論】高校サッカー選手権で有名なスローインを子供が真似たらどうする?
▼ ロングスローはまねていいもの?
過去2回のコラムは僕は高校サッカー選手権についての見解をまとめたものだった。
【育成論】高校サッカー選手権について考察してみた。僕らが考えるべきはその先に向けての選択肢を作り上げること
【育成論】シンキビッツ「サッカーだけが人生じゃない。恋人ができたり、人生において大切で素晴らしい出会いが色々出てくるころじゃないか」
今回はそんな高校サッカー選手権をみた小学生に対する接し方についてを考察してみたいと思う。
ドイツではロングスローありますか?と聞かれると、僕はほとんど見たことがないと答える。じゃあ、なんでロングスローはないんですか?と尋ねられたら、やってる選手が面白くないからじゃないですか?と僕は推測する。
例えば小さい子にとってはスローインとかじゃなくて、とにかくいち早くリスタートしてボールをけりたいという思いが強い。そういう傾向を考慮して、そもそもドイツでは小さい子に対してファールスルーも別に厳しくとらない。あと力的にもそこまで遠くまで飛ばせないというのもあるだろう。
じゃあ少し大きくなって、やろうと思ったらロングスローもできるよっていう年代の子たちがガシガシロングスローをやっているかというとやらない。育成年代でそこまでして勝たなきゃいけない大会が欧州にはないというのはある。
こっちの毎週末のリーグ戦は本気のぶつかり合いだけど、だからって勝つために何をやってもいいというような考えは多くはない。ないとは言わない。こだわる人は絶対にいるから。でも、選手にとっての試合というのは”サッカーをやる場”なんだという価値観が何より大切にされているというのはすごく感じる。
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