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中野吉之伴フッスバルラボ

【ドイツ便り】フランクフルトキャプテン、ダビッド・アブラハムの引退からサッカー人生のあり方を考えてみた

▼ 選手やスタッフからの”愛”のあるメッセージ

長谷部誠と鎌田大地がプレーするブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトで長年キャプテンを務めていたダビッド・アブラハムが先日プロ生活としてのキャリアに引退を告げ、母国アルゼンチンへと戻っていった。

クラブホームページでアップされたインタビューでは新型コロナウィルスの影響で遠く離れた家族と、特に4歳の息子になかなか会えない生活に苦しさを感じていたことを明かしている。

そのあたりの詳しいいきさつに関してはフットボールZONEさんに寄稿したこちらのコラムを読んでいただきたい。

プロサッカー選手はいつか引退する。引き際をどうするかは人それぞれだ。そしてどの決断が最高かなんてことは、見ている周りの人間にどうこう言えたりはしない。

ひょっとしたらもっと早く引退したほうがよかったこともあるだろうし、ひょっとしたらもっと長くプレーできた可能性もあったかもしれないし、ひょっとしたら別の場所に別の選択肢があったのかもしれない。

でも選手はみんな、自分で考えて、自分で潮時を決める。

僕らはその決断を尊重し、彼らのこれからの人生も素敵であってほしいなと願いたい。

元ドイツ代表キャプテンのフィリップ・ラームはまだまだトップレベルのプレーができる段階で身を引いた。その損失はとても大きく、ラームロスの影響はバイエルンにもドイツ代表にも長く続いている。だからといってその責任をラームに押しつけるのもまた違う。

元ペルー代表クラウディオ・ピサロはぎりぎりまで現役にこだわったが、最後のシーズンはもはや体がプロの動きについていけなくなっていた。「だから一年前に辞めておいた方がよかった」というのは、それこそ大きなお世話というものだろう。

これ以上は無理だというその瞬間までピッチでの自分にこだわり続けられるのはだれにでもできることではないのだから。

ファンは選手に夢を重ねる。
選手はファンの夢も背負って戦う。

でも選手には選手の人生があることを大切に思っていける、大切に思ってもらえるつながりをどのように築くべきかというのは、スポーツで生きる人間すべてが考えなければならない大事なテーマではないだろうか。

逆もそうだ。ファンにはファンの人生がある。その中で選手の、チームの、クラブの頑張りから勇気と喜びと生きがいをえていることを忘れてはならないのだ。

それがプロクラブであろうと、アマチュアクラブであろうと、育成チームであろうと、一方通行にならないで、互いを支えあいたいではないか。

▼ アブラハムへのメッセージ

次ページではアブラハムに対するチームメート、そしていろいろといきさつがあったフライブルク監督のクリスティアン・シュトライヒからのメッセージを紹介したい。

人は、人のつながりは素晴らしいなと改めて思った。

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