【指導論】ドイツはU17・U19ブンデスリーガを廃止させようとしているけど、じゃあ日本は今後どうしたらいいんだろう?
【なぜドイツはU-19ブンデスリーガを廃止するのか? 専門家が語る「育成環境」の正解とは】
(文=中野吉之伴 @kichinosuken)「勝つ、負ける以上に、選手個々の成長にフォーカスが当てられるようになる」#育成 #育成年代 #ジュニアサッカー #ブンデスリーガhttps://t.co/uTOcZZ6esZ
— REAL SPORTS(リアルスポーツ) (@realsportsjp) February 5, 2021
▼ こちらのコラム、さらに掘り下げてみました
文中でも書いていますが、選手の成長に必要なのは大量得点差になるほどの力の差が生じず、不安になるほどのプレッシャーがかからない環境。これは間違いない。
ではそれをどのように実現するのか?
ドイツではなぜそうした決断になったのか?
じゃあ日本で求められる取り組みは?
コラムの感想をフッスバルラボ交流会メンバーの方に聞いてみたら、みなさんからいろいろと答えが返ってきましたので、そのあたりを参考にこのテーマについて掘り下げて考えてみました。
▼ 考えるポイント
・年間を通して計画されたリーグ戦が絶対的なベース
→スケジュールの中で試合をし、なるべく多くの選手が出場機会を得て、そこで得た経験や反省を持ち帰り、翌週の試合に備える
→そうした積み重ねが選手にも、指導者にも大きな学習機会をもたらす
→バランスの取れたリーグシステムの導入は育成年代における最初の大事なステップ
・どのようなリーグ戦が望ましいのかを考える
→既存のスケジュールを整理することなく導入した場合、逆にスケジュール超過の悪因にもなりかねない
→スケジュール超過が要因でリーグ戦をダブルヘッダー、あるいは連日消化となると、リーグ戦の良さは発揮されない
→昇・降格、あるいは全国大会への出場権が関わる順位争いがあると、トーナメント戦と大して変わらない性質のリーグ戦になってしまう
→全員が日本一を目指すシステムは互いの良さを打ち消しあう
・サッカーを楽しむとサッカーの試合に勝つために頑張る気持ちは相反しない
→楽しむとはへらへらしながら何となくプレーをすることではない
→楽しむためにはサッカーがどんなスポーツかを伝えることが大事
→自分の一生懸命がチームに貢献できて、チームが自分の存在を認めてくれる関係性が必須
→サッカーがうまくなりたいという気持ちはサッカーが好きというベースの上に成り立たないと破綻する
→だから「プロ選手になるために」という呪いで子どもたちを縛り付けてはならない
→思いの比率は人それぞれでチームごとに違う。だからクラブとして方向性を決める
(残り 3216文字/全文: 4140文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ