【指導論】真逆の考えの人を取り組もうとしても労力がかかりすぎる。それよりもどっちつかずの立場にいる人にポジティブな体験をしてもらう方が仲間は増やせるはずだ
▼ フッスバルラボ指導者グループの活動報告
フッスバルラボ交流会では現在「保護者」「指導者」「グラスルーツ」と3グループを作り、それぞれで自分達からできる活動についてディスカッションを行っている。
今回はそのなかで「指導者」グループが先日行ったやり取りについてご紹介したいと思う。
「旧態依然したやり方や考え方に固執している指導者や保護者に、”なにをどのように伝えたら”今よりもメッセージは響くのだろうか?」を大テーマとし、そして近々とある市区町村サッカー協会主導によるフニーニョ導入を検討しているメンバーの方がいたので、「どうすれば準備、どのような伝え方が求められるだろうか?」を中テーマとしてディスカッションをスタートさせた。
▼ 試みは一回で終わってはだめ
子どもたちがどのように成長するかを考えるのが、いわゆる”プレーヤーズファースト”の大根本。全選手が誰でも出場できる試合の枠組み作り、それぞれの最低出場時間の確保するために大会のルールの整備、保護者や指導者からの不必要で不寛容な声掛けを抑制するための取り組みなどは、日本の現場においてやはりとても大切なものだろう。
例えば大分県でサイレントサッカーが開催されていた。僕も親交あるFCジュニオールが主催となって、指導者保護者は声援はいいけど、指示はなし。元バレーボール日本代表益子直美さん主催の「怒ってはいけないバレー大会」と主旨は一緒だ。
自分たちで、規律をつくる。サイレントサッカーの育成力 |ひぐらしひなつ|note(ノート) https://t.co/VhJmiBuVbf
— Hinatsu Higurashi (@hinatsu_h) October 1, 2019
こうした大会は「子供たちの成長を一緒に考えていくうえで自分達にできること」という僕たちからのメッセージを一番ダイレクトに伝えることができる。
だからこそ一番大事なのは1回で終わってはだめ!!
定期的にやり続けていく。文句を言われても、参加チームが減っても関係なくやり続けていく。1回やっただけでは絶対にわからないと覚悟しておかなければならない。
人間てそういうところで変な適応力があるから、「今日はサイレントサッカーだからこのサッカー」「今日はフニーニョだからこんな感じ」という使い分けをされて止まりになってしまう。それではもったいなさすぎる。
継続して、定期的に、習慣になるくらいにやらないと。そういう大会が日常の中でやれる環境ができることで、普段のサッカーや生活に影響が出てくるようになる。
「まぁ、まずは試しでやってみて、それから考えまてみましょう」は、基本うまくいかないのだ。
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