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中野吉之伴フッスバルラボ

卵とバターと〇〇〇と〇〇〇〇。ドイツの春の味覚の話

こんにちは!4月最初のゆきラボです。日本では新年度を迎えましたね。環境が変わり、気持ちも新たに4月を迎えた方も多いのではないでしょうか。

ドイツは復活祭(イースター)の時期を迎え、私たちの住む州では、その連休の前後に1週間ずつの学校休暇をくっつけた春休みを過ごしているところです。相変わらず制限が多い中ではありますが、この春の行楽シーズンに合わせて、動物園などの屋外施設や、一部の美術館・博物館、景観を楽しむロープウェイなどの施設は完全予約制・人数制限付きで営業を再開しました。とはいえ、ホテルやレストランなどでは営業再開の見通しはまだ立たず、本格的なレジャーを楽しむにはまだまだ選択肢の乏しい状況です。

さて、イースターといえば、カラフルに色付けした卵や、ウサギのオーナメントなどを思い浮かべる方も多いと思います。その他にもドイツのイースターには様々な定番のデコレーションや食べ物があります。普段、教会とほとんど縁のない我が家では、クリスマスに比べるとイースターに特別なことはほとんどしません。唯一、この時期ならではのものとして毎年焼いているのは「イースターツォプフ」と呼ばれる下の菓子パン。生地を三つ編みにするのと、パン生地に卵と砂糖とバターをたっぷり使うのが特徴の甘いパンです。我が家のレシピではドライフルーツをたっぷり入れますが、レモン風味を利かせたり、ナッツを入れたり、洋酒を加えたりと、各家庭やパン屋によってバリエーションはいろいろです。

2月にカーニバルについて書いたときに少し触れましたが、キリスト教には、十字架にかけられたキリストの受難に思いをはせて、冬の終わりから春の初めころにかけて断食または食事制限を行うという習慣があります。現在ではこの断食を行う一般の人はほとんどおらず、イスラム教のラマダン(断食)に比べると実態はかなり形骸化している印象があるのですが、一応この断食期間が終わるのはキリストの復活を祝うイースターまで。そのため、イースターには断食明けを祝って、それまで禁止だった卵やバターや砂糖などをたっぷり使ったスイーツを食べます。先ほどのイースターツォプフもその一つですし、チョコレートやマカロンなど小ぶりのスイーツから、フルーツや生クリームをふんだんに使ったホールの大きなケーキまで、とにかくこの時期はクリスマスと同じかそれ以上に甘いものが大量に消費されるので、お菓子業界は大忙しになります。

……あのー、皆さん今まで断食してなかったですよね?別に食事制限とかしてませんでしたよね?とちょっと突っ込みたくなりますが、長い冬が終わり、春の始まりとともに店頭にカラフルなスイーツが並び始めるとわくわくする気持ちはとてもよく解ります。

また、日本人が盆と正月に帰省するように、ドイツ人にとってはクリスマスとイースターが帰省のシーズンなので、昼食や夕食の席でも、クリスマスに次ぐ豪華な食事が食卓に並びます。今年はコロナ禍で帰省を自粛したり、家族や親族の集まりを縮小化・簡素化した人もたくさんいますが、本来であれば実家に帰って賑やかに食卓を囲むのが伝統的なイースターの過ごし方なので、その意味もあってイースターの食卓はとても華やかでボリュームたっぷりです。

イメージ写真 https://www.photo-ac.com/より

 

もう2つ、イースターとは直接関係ないのですが、春のドイツの味覚として欠かせないものがあります。それはイチゴとアスパラガス。他の果物や野菜とは別格で、この2つの季節の到来はドイツ人にとっては格別なものがあるようです。

すでにスーパーにはイタリアやスペインなど、EUの中でもより温暖な地域から輸入されたイチゴとアスパラガスが並んでいます。店に並び始めると、ついつい旬を先取りして買いたくなってしまうのが人情ですが、二酸化炭素の排出を抑える観点からも、味の面からも、本当はもう少し待って地産地消するのがベスト。本格的に暖かくなり、地元産が出回り始めるようになると、市場だけではなく街のあちこちに季節限定のイチゴやアスパラガスを売る露店が出ます。このころになると、ドイツでは季節の挨拶のように「もう今年のイチゴは食べた?〇〇通りにイチゴ屋が出ていたよ」「●●の広場に毎年出てるアスパラ屋、今年はまだかなあ」というような会話が交わされます。地元産のイチゴは本当に甘くて柔らかくて香りが良いですし、アスパラガスも繊維が柔らかくジューシーで、同じく地元産の白ワインと合わせて頂くのが最高に美味しいです。本格的なアスパラガスの季節になったら、またゆきラボでも改めてこのドイツの春の味覚についてご紹介したいと思います。

https://www.photo-ac.com/より

今週もお読みくださりありがとうございました!次回もよろしくお願いいたします。

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