中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】動画「絵が上達したい人は この3つを捨てて下さい」を見て、絵が上達したい人以外もこの3つは捨てた方がいいかも、と思った件

こんにちは!毎週水曜日にお届けしている「ゆきラボ」、サッカーと直接関係ない子育て・教育の話題やドイツ生活のことなどもお伝えしておりますが、今日は、一見スポーツとは全然関係ないように見えるけど、スポーツについても深く考えさせてくれる、こちらの動画をご紹介します。絵なんて描かないし!と思わずにまずはご覧ください。

これは友人の娘さんが紹介してくれたさいとうなおきさんの動画。彼女は日本のアニメや漫画が大好きで、時々自分が描いたイラストを見せてくれます。その絵がめきめき上達していくので、どうやって練習しているの?と訊ねたところ、教えてくれたのがさいとうさんの動画でした。

さいとうさんは、具体的な絵の練習法やテクニックだけでなく、絵を描く上で大切な心構えや思考法などについてもたくさん動画をアップしているユーチューバーですが、今回ご紹介した動画の後半ではこんなフレーズが出てきます。

「受験や資格試験など、ゴールが決まっていて、そこに向けて期間限定で努力していく。そういう努力の形は確かに効果的」

「でも、絵を描くということは自分次第でどこまでも続く道」

「そんな終わりのない絵というものに対して、我慢や苦しい努力だけを積み重ねていくと、いつか限界が来て筆を置いてしまうことにもなりかねない」

「本人が楽しいと思えている努力なら全然構わない。でも上達のために無理を重ねたキツいだけの努力は長続きしない」

「しかもその努力が必ずしも報われるとは限らない。上達のためには努力しなければならないという思い込みは危険」

いかがでしょうか。ここで動画の結論まで全て書いてしまうのは申し訳ないので、「ではどうしたらいいのだろう?」という問いに対するさいとうさんの回答は、ぜひご自分で動画を最後までご覧になってみてください。

絵をスポーツに置き換えてみれば、「ゴールが決まっている状況下での期間限定の努力」とは、大切な試合があり、また将来的には引退することが決まっている状況での部活動に例えられると思います。さいとうさんは「絵は自分次第でどこまでも続く道」であるからこそ、努力至上主義だけではないアプローチが必要になると述べておられますが、逆算してスポーツも「自分次第でどこまでも続けられる道」を示すことができれば、ただ無理を重ねるのではない努力の形もまた見えてくるのではないかという気がしています。

ちなみに冒頭に書いた友人の娘さん、友人によると「時間さえあれば何時間でも絵を描いている」「はたから見ていると心配になるくらいの量の絵をひたすら描いている」のだそうですが、本人はいたって楽しそうなのだそうです。描かなくてはならない、上手くならなくてはならないと思えばどう考えても苦しいだけの練習量に思えますが、そうしたプレッシャーから解放された人間がこんなに質も量も重ねることができ、伸び伸び成長していくことができるのか……と、彼女の描く絵が眩しく見えました。

今年2月に「努力」について考えてみたコラムもリンクを貼っておきますので、よろしければ合わせてお読みください。

【ゆきラボ】初の試み、読書会終了。改めて考える「努力」ということ

来週の「ゆきラボ」もよろしくお願いいたします!

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