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中野吉之伴フッスバルラボ

検査しまくって日常を取り戻せ!街のあちこちに登場した、無料のコロナ抗原検査場

こんにちは。まもなく6月を迎えますが、今年のドイツの春は寒暖差が激しく、平均すると肌寒い日ばかりだなあ…という日が続いています。気持ち良く一日晴れが続くことがあまりなく、お天気の変わりやすい日が多いです。一日の中でも土砂降りになったり、急に雨雲が切れて日差しが強くなったりするので、外出の際の服装には本当に困ります。ドイツには衣替えという習慣がなく、一年中どの服も出しっぱなしにしているという人も少なくないのですが、その一因にはこの変わりやすい天気があります。暦の上では夏とされる時期でも、天候によっては冬物の服が必要なほど冷え込むことが時々あるのです。

とはいえ、降ったり晴れたり変わりやすい天気のおかげで、時にはこんな景色も見られるのは悪くないかと思います。

さて、ここフライブルクのあるバーデン=ヴュルテンベルク州では5月13日に感染防止対策の緩和が発表され、感染者数が一定ラインを下回った自治体では、翌週から飲食店や観光目的での宿泊施設の営業が許可されました。昨秋から半年以上もの間、大幅な業務縮小を余儀なくされていた飲食業界や観光業界にとっては、初夏の休暇シーズン、そして本格的な夏の観光シーズンを前に、待ちに待った再開となりました。

ちょうど昨年も、新規感染者数が減った状態で安定したのはこの初夏に向かう時期でした。マスク着用・消毒や室内にいる人数の削減など、様々な条件をクリアした上で徐々に様々な規制が緩和され始めたのですが、今年は昨年と大幅に違う点があります。

それが検査体制の徹底的な強化です。

飲食店や小売店などの商業施設より前に、フライブルクの公立校では4月の下旬から少しずつ登校日や登校週が設けられ、子どもたちが学校に戻り始めました。同時に学校で開始されたのが生徒全員への週2回のコロナ検査です。鼻や喉の粘液を採取する方式、唾液を採取する方式など、子どもの年齢と検査に割ける時間や人手によって検査方法は分かれていますが、子どもたちが週に2回の検査を受けながら、なるべく通常通りの学校生活を送れるようになることを目指しています。ちなみに学校の教職員のみなさんは優先的に予防接種を受け、既にほとんどの方が接種済になっています。

近所のショッピングモールに設置されたプレハブの検査会場。午前11時から誰でも無料で予約なしに検査できると書かれています

そして、5月に入り商業施設が再開するのに向けて、街のあらゆるところに無料の「Schnelltest(迅速検査)」の会場が設置されています。飲食店(テイクアウト除く)や宿泊施設を利用する際には、入店・入館時に【1】これらの会場で24時間以内に発行されたコロナ陰性の証明書 【2】予防接種完了の証明書 【3】コロナウィルスに感染し、その後完治したことを示す証明書の、どれかの提出が必須となります。昨年は事前予約と手指の消毒、マスク着用があれば入店・入館できたのですが、それに比べるとかなりハードルは高くなりました。ただ、経済の再開とコロナの抑制とを両立させるなら、このくらいはしなくてはという本気度を感じる対応でもあります。会場には薬局の店頭や、大型量販店の駐車場の一角、そしてコロナ禍でテナントが撤退した(悲)あとの空き店舗などが使われています。

迅速検査はいわゆる抗原検査と呼ばれるもので、PCR検査に比べ検出率は劣りますが、結果が出るのに早くて数時間かかるPCR検査に比べ、30分程度と少ない時間で結果が出るということ、特別な検査機器を必要としないことから、検査件数を少しでも増やす目的で広く採用されています。もしここで陽性が出ればすぐにPCR検査のできる専門機関センターに行き、そこでも陽性になった場合は医療機関に繋がることになります。

こちらはドラッグストアで販売されているセルフ迅速検査のキット。値段は1個4~5ユーロ(だいたい500~600円)くらいです。こちらはさらに検査の精度が下がってしまうため、検査の専門スタッフが検査に立ち会わない限り公的な証明としては使えないのですが、プライベートで親族や友人と集まる際の手軽な安心材料として活用されています。店頭に出回り始めてすぐの頃は売り切れ続出で、購入には個数制限がありましたが、今は十分な量が確保されているようです。

予防接種が進むにつれて、コロナの新規感染者数は目に見えて下がってきてはいますが、とはいえまだ接種予定人口の大半は予防接種を受けていない状態。少しでも人と人とが安心して接触できる環境を取り戻すために、検査のハードルを下げ、検査の件数を増やす努力が続けられています。

今週もお読みくださりありがとうございました!来週のゆきラボもよろしくお願い致します。

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