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中野吉之伴フッスバルラボ

拡充され続けるコロナ無料検査場、利用してみたもののなんだか雲行きが怪しくなってきた

こんにちは!水曜無料コラム「ゆきラボ」担当の、ゆきのです。

雨ばかりの日が続いていた5月のドイツだったのですが、終盤に入ってようやく初夏らしい爽やかな晴れの日が訪れました。そこで、家族でコロナ無料検査場を利用したうえで、週末を利用した小旅行に出かけることに。家族旅行は昨年の夏休み以来、外で食事をするのも昨秋の次男の誕生日以来です。

夫が旅行の通り道にある無料抗原検査場をオンライン予約してくれました。ここでできるのは、基本的に健康体の自覚がある人が、コロナウィルスに感染していないかどうかの検査。すでに熱や咳などの自覚症状がある人や、感染者と接触した可能性のある人は、医療機関に連絡をした上で、PCR検査ができる別の場所に行く必要があります。

必要なものは、事前に自宅でダウンロード・印刷した問診表。体温などをチェックしてここに記入し、サインしたものを用意しておきます。検査場では、予約をしていたことと、たまたま空いているタイミングだったこともあって、待ち時間はゼロ。問診票と身分証明書を受付に提示して検査を受けます。

実はこの検査、私は初めて受けました。鼻の奥まで綿棒を入れられるのは意外と平気、学校で定期的に検査を受けている子どもたちも慣れたもので平気そうでしたが、夫はしばらくくしゃみと涙と鼻水が止まらなくなり、つらそうでした。

検査場によって違いはあるようですが、今回は10分ほどでスマホに検査結果のPDFが送られてきます。家族全員、無事陰性でした。私の個人情報と、検査担当者の名前、QRコード部分を加工して掲載します。コロナウィルスに感染していないことを保証するものではなく、今回のテストで陰性が示されていることを書面にしたものですよーという但し書きがあります。

これを提示してこの日の夜はレストランで久しぶりの外食を楽しみ、ホテルに宿泊。子どもたちは「おおおお!ホテルの部屋だー!!」と、自宅以外の場所で寝られるというだけで、はしゃぎまくっていました。

旬のアスパラとエビのクリームパスタ!幸せでした!

前回のコラムで「検査しまくって日常を取り戻せ!」というタイトルをつけた通り、こうやって検査体制が充実するのに合わせて、これまでできなかったことが少しずつできるようになるといいな……という希望を持つことができた家族旅行だったのですが、今週に入って少し雲行きが怪しくなってきました。

まず、雨後の竹の子のように急増した無料検査場ですが、そもそもドイツの全住民が最低週1回は無料で検査を受けられるようにするという発表そのものは3月1日に出たもの。ほぼ3か月前にも遡ります。発表はあったものの長らく少数の限られた場所にしか検査場がなく、検査枠も限られていて、学校や幼稚園・園でのスムーズな検査体制が整ったのも比較的最近のことだったのに、それがこのタイミングでなぜこんなに一気に増えたのかは確かに謎です。

天気が良くなったのでホームセンターに植木鉢を買いにいったら、そこの駐車場にも無料検査場ができていました

そして、検査のプロセスも実は各検査所ごとにかなり異なるようです。私たちの受けた検査には、事前の問診や身分証明書の提出が必要でしたが、それらがなくても検査が受けられる場所や、検査後に発行される書面に検査の運営者や責任者がはっきり書かれていない場所、そもそも陰性の結果を書面で発行してくれない場所など、透明性や安全性が確保されていない検査場も少なからずあるようです。使用している検査キットや検査スタッフの信頼性についてもどの程度担保されているのかは不明です。

そしてこの検査の費用、最終的には国が負担することになっているのですが、実際に検査が行われている件数と、国に申告されている検査件数が合っているかどうかをチェックできる体制はまだ確立されていません。

検査体制に疑問符を投げかける地元紙の記事

さらに、州からの発表で、今後、少しずつスポーツや文化・芸術活動を再開させていくにあたり、対面で行われるこれらの活動の前にも24時間以内に実施されたコロナ検査陰性結果の提出が必要になるという新しい規則が発表され、アマチュアスポーツクラブや、音楽・美術・語学などのレッスンの現場では困惑と怒りの声が上がっています。「検査体制があることで、これまで実施できなかったことができる」のではなく、「検査体制がなくても比較的問題なくできていたことが、検査なしでは実施できないようになる」という今回の規制に、私も正直なところとても理不尽さを感じています。感染者数が下がってきたから規制を緩和していきますよ、という明るい発表を先にしておいてから、後出しじゃんけんのように後から規制緩和のための必要条件や例外事項を付け加えていくという進め方も、正直気分の良いものではありません。

比較的早い段階から練習を再開できていた子どもたちのサッカーや野球も、今後は練習前の検査が必要になってしまいそうです。安心・安全を確保するために、どこまでが合理的で現実的な対応なのか悩ましいところです。こんな煩雑な検査がなくても、伸び伸び子どもたちがスポーツを楽しめるのはいつのことになるのでしょうか……

今週もお読みくださり、ありがとうございました!次回のゆきラボもよろしくお願いいたします。

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