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中野吉之伴フッスバルラボ

コロナ禍でもきちんと教えてほしい。コロナ禍だからこそきちんと教えてほしい。性教育の話

こんにちは!無料コラム「ゆきラボ」担当の、ゆきのです。

今年のドイツの夏は雨が多く、まるで日本の梅雨のように湿度の多い日が続いています。例年ならば、カッと晴れて暑いときと、まとまった雨が降るときとが比較的はっきり分かれているはずなのですが、今年はなんだかどんより、スッキリしない日が多く、そのせいで体調を崩す人も少なくないようです。

そんな中ですが、7月に入り、我が家の次男が小学校を卒業するまであと3週間となりました。次男の学校では、体育館に卒業生・在校生・保護者そして来賓が一堂に会するような、日本のような大々的な卒業式は行われません。卒業生と保護者だけで行われるレクリエーションの会と、卒業生・在校生によるお別れ会とが別々に実施されます。

ドイツの多くの地域では小学校生活は4年生までで終了するのですが、3年生の途中からコロナ禍に突入してしまった次男は、長男に比べると、小学校生活の後半でできるはずだった行事がいろいろとできないまま卒業を迎え、不完全燃焼感がぬぐえないまま巣立っていくのが本当に心残りです。

山小屋での林間学校も、社会科見学など校外での活動も、大半が中止になりました。次男が3年生から入った合唱部でも、入部直後に一度学校の行事で歌う機会があったきり。その時以来袖を通していない合唱部のTシャツが先日タンスの奥から出てきて、悲しく眺めていました。ただ、残念に思っているのは意外と親だけで、本人は特に未練らしい様子も見せず、秋からの進学を心待ちにしているようです。

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国語(ドイツ語)や算数などの主要科目以外にも、4年生には進学を控えた学年ならではのカリキュラムがいろいろ組まれているはずなのですが、数か月のホームスクーリングのため、大半が短縮または削除の憂き目に遭いました。そんな中でも省略せずきっちり行われたカリキュラムがあります。

それが性教育です。

ドイツの学校教育は自治体や個々の学校の裁量に任されている部分が大きいのですが、我が家の息子2人が通う小学では、4年生で性教育が実施されます。男女別に分かれて、それぞれの体のつくりや、その違い、思春期に体に起こる成長について学びます。そのあと男女合同で生命の誕生についても学びます。

赤ちゃんがどこからやってくるのかを学んだ次男、「男子だけの時間はともかく、女子と一緒の時間はすっごい気まずかった……」と下を向いて渋い顔をしています。長男は6年生で2回目の性教育を受講済なのですが、「4年生でやったことって結構みんな忘れてるんだけど。6年生でもう1回同じようなことを習うのに、4年生で習うって早くない?」と、小4での性教育にやや否定的な様子。

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女子は男子よりも第二次性徴を迎えるのが早いので、小4くらいで初潮など体のしくみを知っておくのは決して早すぎるタイミングではないこと。そして、自分自身の心身や、自分の周囲にいる人の心身を尊重するためには、性についての正しい知識が必要なんだよ、女子だけ先にやっておけばいいという話ではないんだよ、ということを真面目に伝えるすると、一応納得してくれたようです。

ちなみに、6年生での性教育第2段階では、4年生で習った内容のおさらいにプラスして、男女ともに「自分の性/相手の性とどう付き合っていくか」ということにさらに踏み込んで学習します。避妊について学んだり、さらに性的マイノリティーについての知識やダイバーシティ教育も……と内容は多岐に渡るらしいのですが、長男はあまり詳しく教えてくれません。母親が根ほり葉ほり「何勉強したの?」と聞くのも問題がある気がするので、いつか機会があれば、どんなカリキュラムなのか調べてみたいと思います。

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2020年春に始まったコロナ禍によって、人と人とが直接交流できる範囲が制限され、多くの人にとっては、限られた人間関係と限られた空間の中で過ごす時間が非常に長くなりました。その結果、本当に胸の痛むことですが、低年齢カップルの望まない妊娠や、家族などの狭い人間関係の中で性暴力が振るわれるケースが増加しています。

自分の体の仕組みもよくわからないまま妊娠してしまった子どもや、自分がされていることが何なのかも理解できないまま、身近な人から性被害に遭い、深く深く傷ついてしまった子どもたちがいることが、ロックダウンが緩和された今、少しずつ明るみになりつつあります。

適切な性教育があればこうした事態が回避できるかといえば、もちろん性教育は万能ではないと思います。ただ、コロナ禍で学校で過ごす時間が大幅に減ってしまったからといって、性教育は削らずにきちんと子どもに教えてほしい。

むしろ、こんな時だからこそ、自分の体は替えの効かない自分だけの大切なものであること、そして自分と同じように全ての人の体が同じように大切なのだということは、どうか全ての子どもに伝わっていてほしいと強く願っています。

今週もお読みくださりありがとうございました。来週の「ゆきラボ」もよろしくお願いします!

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