中野吉之伴フッスバルラボ

すったもんだだった学校選びを振り返りつつ、本日次男の卒業式です

こんにちは!

ゆきラボ更新日の今日、次男が小学校を卒業します。卒業式なのに家でコラム書いてていいの?と思われるかもしれませんが、今日学校で行われるのは、通知表を渡して、子どもたちと教職員とでお別れをするだけのとてもシンプルなセレモニー。校庭で卒業生が歌を歌ったり、在校生がお見送りのダンスを披露したりはありますが、そのために何週間も前から準備することもありません。あくまで自然体の子どもたちがメイン。来賓は来ませんし服装も普段着です。そういえばドイツの小学校には「卒業証書」もないですね。

長男の卒業式より、在校生が作ったアーチをくぐって、卒業生が校庭に出るところ

卒業生の保護者は、例年であれば「来たければどうぞ」というスタンス。保護者席が用意されるようなことはないので、基本的には講堂や校庭のすみっこから式を見守るだけです。数年前の長男の卒業式に出席したのは私たち夫婦を含めて1クラス数人ほどだったでしょうか。今年はコロナ感染予防対策のため、親の参加は原則不可となりました。

担任の先生とは、先週末に行われたクラスお別れ会でご挨拶は済ませましたが、それでも今日会えないままなのは本当に心残りです。今頃は教室で通知表をもらっているのかなあ、4年間の小学校生活が今日で終わるなあ……などと、しみじみしながら家でコラムを書いています。

本日は先週・先々週にお送りした次男の学校選びの完結編です。

すったもんだだった学校選びを振り返る。4年で終わるドイツの小学校と進路選び

すったもんだだった学校選びを振り返る。比較検討したくても資料が10分間の動画しかなかった件

ほぼ確実に入れて、家からも近く、長男も在籍しているけれど、次男にとっては校風が合っているかどうかちょっと疑問な学校A。

応募の段階で落とされる可能性があって、家からも少し遠いけれど、もし入れれば親身になって子どもをサポートしてくれそうな学校B。

この2校で迷ったまま迎えた3月初旬。近所に住む友人から、「ねえ、次男くんの学校決めた?うちの娘の学校、どうしようかギリギリまでまだ悩んでるの」と連絡がありました。ちょうどその時期は、最大2家族10人までなら、友人宅を訪問することが許可された時期でもあったので、そのまま友人宅に夕食に招待してもらう運びになりました。

この頃はカフェやレストランなど人と会える施設は全てまだ閉鎖されたまま。ようやく子どもの分散登校が始まったばかりの時期でした。担任の先生はメールや電話でいつでも親身に相談に乗ってくださいましたが、子ども同士でも、また同い年の子どもを持つ親同士でも、直接顔を合わせて愚痴を言い合ったり、学校選びの悩みを相談し合ったりする機会もほとんどないままの学校選びでした。

手作りのピザとワインでもてなしてもらいながら、友人宅で食卓を囲みました。家族以外の人と食事をするのは本当に久しぶりでした。

我が家と友人家族の状況はほとんど同じでした。片方には上の子どもが在籍しているから、どんな学校かはおおよそ検討がついている。どこの学校も直接見学することができない状況の中で、一度も足を踏み入れたことのない学校に行くよりは、上の子がいる学校に行かせた方が安心かもしれない。

でも下の子にその学校が合っているかどうかは結局わからない。こちらのほうがいいのでは、と思える別の学校は、コロナ禍のため見学もままならない。子ども本人に聞いてみてもどっちもいいと思うけれど、こっちがいい!と背中を押してくれるはっきりした決め手がない……という状態。

「完璧な学校選びなどない」ということは頭ではわかっているのです。もしかすると、私たちはロックダウンなどなくて、例年通り学校に見学に行き、公開授業を見ることができたとしても、やっぱり同じようなことで不安になり、悩んでいたのかもしれません。

食事会から数日後、私たちは長男の通う学校の郵便ポストに、次男の願書を投函しました。どこの学校を選んだとしても、結局、想定していなかったことはいくらでも起こりえます。置かれた状況のなかで困ったことがもしあれば、その都度一つ一つ考えて対応していくしかない。そんな当たり前かもしれないことにたどり着くまでに、ずいぶん時間がかかってしまいました。

小学校生活の終わりにしんみりしている親とは対照的に、次男は慣れ親しんだ校舎から巣立つことを心の底から楽しみにしているようです。新生活にどんなことが待っているのか、そして彼がその新生活とどう向き合っていくのかを、私たち親も見守っていきたいと思います。

さて、「ゆきラボ」では来週は夏休みとさせて頂きます。次回は8月11日(水)更新予定となります。ご了承ください。今週もお読みくださりありがとうございました!

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